人形
ずっと独りが怖かった。
「お願いやめて…」
だから僕は、動かない人形を作るんだ。
「お願い…だから…。殺さないで…」
そうすれば離れたりしないから。
そうすれば、
「イヤ…イヤァァァァァァァァァ！！！！」
独りにならないと知っているから。
「おしゃべりするお人形さんはいらないんだ。僕から離れなければそれでいいからね」
僕は笑った。
今日も、赤い花びらが、僕にまとわりつく。
「アッハハ。これで何体目だっけ？まあいいや。多いに越したことはないからね」
そして今日も、僕ハ壊レテイク。
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