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エルフの依頼

お仕事で時間が取れなかった為、本日はちょっと多めに書きました!

とりあえず、2人のエルフを連れ出したのは良いが視線が痛い。何してくれてんのこの人、やだ怖いって視線がズキズキささってくる…


「あら、貴方、親切のつもりかしら、何しでかしているのですかこの人、やだ怖い」


…うん、まんま言われるとは思わなかったよ。


「あのまま、放置しても良かったのだが君たち、門番が君たちを悪とみなし、捕まりでもしたら打ち首にされても仕方ないぞ?それでも良かったなら助けなかったが」


そういうと黙った。


無言で20分近く歩くのは辛い。と言うかあの場でそそくさ帰ってくれたら良かったのだけどこのエルフ達、僕についてくるんだけどなんで?

ただあの場を助けて、罪にされちゃうよって教えて逃がしてあげただけなのにね?


「そろそろ、わたくし達を連れてきた理由を教えて下さいますか?」


「え?」


「「え?」」


3人が3人固まってしまった。


「あのままだと君たちは捕まりそうだった。だから、助けただけでついてこいとは言ってない」


「待ってくださいまし、貴方、わたくしと達のやり取りを見て、助けて下さったのは分かりますがわたくし達には目的があって来てます。それを完遂させなければわたくしと達には未来はありませんわ」


「それに君はうちらを助けてくれた時の殺気で貴方がうちらより強いって感じたのやけど違う?」


「さぁ、強さの基準が分からないよ。君たちでやれる事をすれば良いって放り投げたいけどこの流れは無理だよねー」


二人のエルフが睨む。


「ですよねー」


あー、面倒な事に首を突っ込んだみたいだよ。


考える素振りをして、悩む。

少し考えてみたら今朝、ルーチェと邪神の話をしたっけ?

ならこのエルフ達がいるのは邪神関係と見てまず間違いない。だったら、盟約だの何だの言って王城へ助けを求めた所、門前払いだったみたい。

でもエルフは余り人里の事を知らないのなら一つのアイディアが浮かんだ。


「ねぇ、君たちは冒険者は知っているよね?」


「そりゃ知ってますわ」


「その冒険者に頼むのはどうかな?」


「冒険者の知り合いなんていないし、どうやって頼むかはうちは知らないよ?それに山で見かける冒険者はどれも野蛮だし関わりたくない」


「あー、ソレは違う冒険者だね、盗賊や山賊辺りかな?なら本物の冒険者が集まる場所に行ってみようか?そしたら理解できるよ」


「そうなのですか?貴方がそう思うのでしたらそうでしょう…貴方の中ではね!」


「え?何?何でその言葉が今出てくるの?と言うより聞いた事有るけどまさか勇者の言葉とかじゃないよね?」


「おや?知ってましたか。15代目勇者様の格言ですのよ!貴方中々見所ありますわね」


先代勇者はエルフ達に何吹き込んでるの?

それで褒めめられちゃったけど15代目は中々侮れない勇者だな!


「…と説明するより早く着いたね。中に入って依頼するんだけど依頼料は大丈夫?」


「依頼料…ですか?うちらは大したお金はないけど金なら持ってるよ?」


そう言いだし、金を見せてくれた。


「あー、コレ一個で良いと思う。邪神関係の依頼ならここにも被害が来ないとも限らないから依頼料は気休めなんだよ」


その瞬間、エルフ達は警戒した。


「なんで、あんたの口から邪神が出てくる!あんたは何知ってる。場合によってはココでー」


「待った待った!君たちエルフに勝てるのはSSランクの幻獣種か邪神だろ?そうでなかったら、ざわざわココまで来ないし、王へ会うのもおかしい、今、この国で頼れるのはギルド位だよ。だから僕は君たちをココに連れてきたんだよ」


エルフ達は警戒を解き、


「今の言葉を信用してもよろしいのですか?」


ルーチェの事もあるが今、同族に会わせるべきではないと判断したから話をそらした。


「邪神や幻獣種は災害だ。それを止めれるとしたら王よりギルドマスターを頼った方が良い」


「分かりました。貴方を信じようと思いますわ。貴方の名前を聞いても良いでしょうか?」


「あー、うちも気になったん、教えて」


「僕か、僕はユーリって言う、君たちは?」


わたくしとはリーサですわ」

「うちはナタリーだよ」


…多分ルーチェの知り合いはこの二人なんだろうね。

ルーチェの出会いから考えると場合によっては会わせない方向も考えないといけないな。


ギルドの前ではしゃいだからそそくさと見られているのを気にしていた僕は2人を連れてギルドの受け付けに行く。


「ゆうき様、今日はどうなさいましたか?」


受け付け嬢が尋ねる。


「…ゆうき?」


ナタリーが不思議がっているので説明。


「冒険者はアダ名をつけられるんだよ。それで冒険者登録する時に名前をゆうきにしたんだ。名前も似てるだろ?」


「なるほど」


「セシルさん、本日は緊急な依頼の紹介がありまして来ました」


そう言って、2人に説明させるとセシルは目を見開き、奥へ行き、数分もしない内に戻って来ると奥の部屋へ招待された。


何故か僕まで連れて行かれる。中に入るとセシルとギルドマスターが居た。


ギルドマスターが女性だったとは知らなかった。

知っとけよって思うかも知れないが興味が無かったから聞くタイミングが無かっただけで決して、ボッチだから聞けなかったとかじゃないんだからね!


まぁ、簡単に話すとエルフの里に邪神が現れ、エルフ達は迷宮に隠れた者、里の外に助けを求めた者と別れたらしい。迷宮はエルフ達に15代目勇者が守るように命じたらしく危機になったら当時の王族が助けると盟約があったらしいので殆どのエルフは迷宮に結果を張り忍んでいるが何時まで保つかは分からないそうだ。

ギルドマスターは一言、ヒューマンとして謝り、協力すると言い、セシルさんに急いで緊急依頼を作られた。


「ユーリ、ありがとな!うちらだけじゃ多分、無理やった。ユーリが助けてくれて助かった」


「いや、お役に立てて良かったよ。偶々、君たちに会えて良かった」


「ふふ、君は面白い子だね?ギルマスでは無かったら君と冒険に出てみたいね」


そう言いギルドマスターは微笑む。


「ええ、機会がありましたら」


そう言って話を流した。

なんか見透かされている気がして怖かった。


30分位してから緊急依頼が2つ張り出された。


[Bランク以上 エルフの里崩壊させた邪神討伐]


[Bランク以下問わず 試練]

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