森の民?
話は纏まったのですが登場するキャラが思うように定まらなくて、エルフは傲慢な子をなんて考えたのですがコレが一番しっくり来て動くので迷った末、投稿するのが遅れちゃいました。
ここ3ヶ月、ずっと依頼をこなす間以外はチェルシーと一緒に何気ない日々を過ごしていた。
兄の目から見ても可愛いと思う。
小さな顔立ちでふんわりした雰囲気に大きな目は猫耳が出来てからは更に愛らしく感じる。
そんな事を考えてていたらチュンチュンと小鳥達のモーニングコールが聞こえて、体を起こすとスヤスヤと熟睡している妹チェルシーが横に…
うん、眠れなかった。
体を起こし、チェルシーを起こさないようにドアへ忍び足。そっと開けて部屋をでると視線を感じたのでチラッと目をやると隣の部屋のドアから2つの小さなお目々。
じーと視線が重なり合い数秒のはずなのだがやたら長い沈黙。
あー、んー、この雰囲気に耐えれなくなってきたな。どうしようかと考えて始めたら向こうが先に耐えきれなかったようでバタンとドアがしまった。
そして、また沈黙。
あれ?…どうやら起きたようだけど出会うタイミングが失敗してしまったようだ。
しかし、このままではイケないのでドアをノックして入る。
「入るよ。起きれるようになったようだが体は大丈夫かい?」
中に入るとベッドの上に布団の塊が…
コレは警戒されている。
「僕の名はユーリ、倒れていた君をほっておけなくて連れてきた。急に知らない所に来たのだから不安だと思うが君の名前くらいは助けた僕に教えてくれてもいいんじゃないかな?」
出来るだけ優しく警戒されないように言ったつもりだが大丈夫かな。
「ルー、ルーのなまえは…ルーチェ…だよ」
ひょっこりとまた小さなお目々が布団の間に現れた。
「そうか、ルーチェと言うのか。僕の他にチェルシー、妹がいるから後で紹介しよう。ルーチェちゃんの体調が良くなったらすぐに家へ送るよ」
そういうとルーチェは初めて自分から顔を出した。
「ルー、かえれない。かえる…いえない?ルー、いきるためににげた?」
首をチョコンと傾げながらルーチェは言う。
「帰れない?どう言う事かな?」
コンコンとドアのノックがなった。
「にぃ様、エルフの子は起きましたか?」
「チェルシー、起きているよ。少し事情を聞いていた所だ」
ぐぅ〜と可愛らしい音がなった。ドアから目を離し、布団の方へ向くと真っ赤な顔のルーチェが俯いていた。
「まずは御飯からにしようか」
「うん!」
いい返事だ。よっぽどお腹すいたんだね。
話は変わるけどこの世界は転生前の常識が割と通用する。
転生した話は中々耳にしないが勇者を召喚したなど異世界を認識している世界だ。
異文化交流と言って、勇者が居た世界の知識や物をこちらの世界で浸透させている。
なのでコレはこの文化に合わないよね!って言う代物も存在しているし、あまりのミスマッチぶりに僕はびっくりしたのを覚えている。
27代目の勇者達が残した遺産、ビキニアーマなんかは有名だ、防御できないだろうって代物だし、趣味の領域だが一部の人間と王様が気に入りこの世界に定着した。初めは趣味でしか使えていない防具だが42代目勇者達の1人がビキニアーマをどうにかして使えないかと考えたすえ、エンチャントで魔法防御特化にすれば良いじゃんって考えに行き着き、とある神様に一般での鍛冶屋でも魔法防御特化を付くように出来るようにした伝説もある。
他にも数えたらきりが無くて異文化交流のせいでこの世界の文化は壊れていると言っても仕方ないよね!文化侵掠だなんて言うのも違う気がするけど独自の文化を作り上げいる。
「ルーチェちゃんの食べっぷりは良かったですね、にぃ様」
作り甲斐があるってチェルシーは喜んでいる。
さて、何故御飯を食べるルーチェの可愛らしい姿を伝えないかって、その姿を吹っ飛ぶ出来事があったからです…
ルーチェの手にあるのは箱に似た何か。
「ルーチェちゃん、それは何かな?」
ルーチェは考える素振りをして、首をチョコンと傾げ言う。
「ゲーム…き?」
なんでやねん…と心の中で使った事のない関西弁が出てしまう位、同様してしまった。
エルフは傲慢なイメージがあったのでだからこそ、傲慢なエルフ書きたかったのですが私のエルフ愛が許してくれませんでした。
この世界のエルフは確かに上から目線だったり人から距離を置いたりとしますが理由があるのですがちゃんとコレから違和感なく書けたらと思います。