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勘違い少女と主人公達のSTORY  作者: 沙由梨
プロローグ
1/31

00 早速転生




「あなたは死にました」






私はいきなり、そんなことを言われた。




私の目の前にいるのは、頭の上に定番の天使の輪を乗せて白い衣服を身にまとっており、自分で『神様です』と言っていてもおかしくない人だ。


そんな人が、私に向かって『死にました』と言った。

となれば、ここは天国か?


言われてみれば辺り一面真っ白で、地面は固くなく、むしろやわらかい。


死んだなら天国か地獄という選択肢があるわけだが、見た限り地獄という選択はあり得ない。

つまり、消去法的に天国ということになる。


というかなんでこんな場所にいるんだ? 天国なら他に人がいてもおかしくないというのに。


そんな私の考えを見抜いたかのように、疑問に思ったことを話してくれた。


「確かにあなたは死にました。しかしそれは寿命だからという理由ではなく、こちらの不都合で死んでしまったのです。そのお詫びといってはなんですが、あなたを好きな世界へ転生させましょう」


へ? 転生? それってあれだよね?


死んでしまった人の中で、ほんの一部の人だけが好きな世界へ転生できるっていう、お決まりの。


「質問。それって、自分でキャラとかも選べるの?」


「大丈夫ですよ。容姿、身体能力、その他のあらゆることも可能です」


「そっか」


それなら話が早い。それが可能ならば、私はあの世界、あのキャラに転生したい。


全部というわけではないが、死ぬ前の記憶が頭の中にたくさん残っている。


その中で、学校から帰ってきても誰とも遊んだりせず、寝る前にも必ずやっていた、いわゆる依存していたゲームが私にはあった。


そのゲームで、私はどうしてもなってみたいキャラがいた。


「…決まりましたか?」


神の問いに私は無言でうなずき、口を開いて答えた。


「私が転生したいのは……

















 乙女ゲーム『見えない鎖と檻』に出ている脇役で、主人公の親友の『佐渡山(さとやま)愛留奈(めりな)』だ」





憧れていた。自分の手で、誰かと誰かを結びつけることを。


だから私は、この知識を活かして主人公と攻略キャラの誰かをハッピーエンドにする!



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