『real』
家に帰り、パソコンを立ち上げる。
とりあえず、最低一つでも見つけなきゃ間宮に怒られるな・・・
探してみると、大量の数のオンラインゲームが出てきたが、どれがいいのかが全く分からない。
数十分後、少し休憩しようかと考えていると、パソコンに一通のメールが届いた。
『 あなたにお勧めのオンラインゲームをご紹介します。
『real』
このゲームは、まるで現実世界でモンスターと戦っているような感覚が味わえる、新感覚のオンラインゲームです。是非、プレイしてみてください。』
「すっごい嘘くさいんだけど・・・」
だが、どれがいいのか迷っていたので、こんなメールも信じてみようという気になった。
間宮に教えようと思い、このメールを送信しようとするが、何度やってもエラーが起きる。
仕方がないので、電話をかけてみることにした。
「あ、もしもし間宮?
今、面白そうなゲーム見つけたよー!」
そう言うと、嬉しそうな声が返ってきた。
「本当か!?なんてやつ?」
「えっとねぇー、『real』ってやつー』
携帯の向こうから微かにキーボードを打つ音が聞こえてくる。
うーん・・・本当にこのゲームで良かったのかなぁ・・・
「龍斗ー、調べてみたけど出てこないよ?」
「え!?」
やっぱりあのメール嘘だったのか・・・
「あ、でも掲示板とかで話題には、なってるみたいなんだよねー
肝心のゲームは見つからないんだけど」
「見つからないなら、しょうがないかなぁ・・・」
「・・・龍斗、そのゲームやってよ」
・・・え?
「いやいやいや、なんで俺がやんなきゃいけねぇんだよ」
「だって、どんなやつか気になるし。
お前だって気になるだろ?」
んー・・・まぁ、気にならないわけじゃないけどさぁ・・・
「はぁ・・・しょうがないなぁ、でもすぐにやめるからね?」
「マジで!?いいの!?
じゃぁ、詳しい話は明日聞かせろよー!」
「はいはい、また明日ねー」
電話を切り、再びパソコンに向かう
「さて、やりますかぁ・・・」