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始まりは…
青井 龍斗 15歳。
そこら辺にいるような、ごく普通の高校1年生。
志望校に無事に受かることができ、
高校で新しい友達もできて、何の不自由もない日々を送っていた。
そんなある日の帰り道に友達からある誘いを受けた。
「なぁなぁ!ネトゲやらねぇ?」
俺の友達の間宮 涼。
高校に入ってから出来た、一番最初の友達。
「・・・ネトゲ?お前そういうの好きだっけ?」
「友達からおもしろいって言われてさ、どんなのか気になったんだよ。」
なんとも間宮らしい意見だなぁ・・・
正直言って、ネトゲのことは何も知識がないし、
まず、あまり興味が無い。
「悪いけど、あんまり興味ないしなぁ・・・」
「えぇー!
んー・・・じゃぁ、面白そうなの一緒に探してくれない?
もし、興味がでたら、一緒にやろうぜ!」
「それならいいけど、あんまり期待しないほうがいいと思うよ?」
「分かってるって!じゃぁ帰ったら探しとけよ?
また明日な!」
そう言い、嬉しそうに帰って行く後姿に手を振り、少し罪悪感を抱えながら自分も帰路についた。