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06#親友

「知り合いなのかい?」

心配そうな顔で幹村さんが尋ねる。

俺は静かに答えた。

「ええ…さっき昨日は友達の家に泊まったって話したましたよね。その友達っていうのが…海堂(かいどう) (そら)なんです…。」

幹村さんも驚いた様子だ。

「じゃあ、その子もここに…。」


今まで俺はその事を想像しないようにしてきた。俺だけが連れてこられたのだと、そう思おうとしていた。

しかし現実は甘くない、あいつも閉じ込められたなんて…。


あいつと俺の出会いは小学校まで遡る。

両親を亡くした俺はもともと住んでた土地から、おじさん夫婦の住んでいる地に移ることになった、学校も転校した。おじさん夫婦は良くしてくれたけどタダでさえショックの大きい事が起きた後の転校は辛かった…さらにその事でふさぎ込んでた俺にはなかなか友達ができなくて、俺はクラスに馴染めずにいた。そんなある日俺はクラスの嫌な奴ら3〜4人に校舎の裏に呼び出された。転校生を狙ったイジメってやつだ。俺は用がないなら帰ると、言って帰ろうとしたがそんな簡単に帰れるわけがない。あっという間に喧嘩になったがさすがに多勢に無勢すぐにピンチになった。やられる!と思ったその時、ランドセルが間に割って入ってきて相手の動きが止まった瞬間

「助太刀ぃー!!」

と叫んでそいつは飛び込んできた。

「おい!こいつら一緒にぶっ倒そうぜ☆」

とわくわくした顔で言ったそいつはもう相手に向かって走り出していた…。

そいつが乱入してからは形勢逆転し、イジメグループは

「おぼえてろよ!」

と月並みな台詞を吐き捨てて逃げていってしまった。

「っつたく!あいつらは何であんなに暇なんだ?っと俺もか!」

とそいつはこっちに視線を移して大丈夫か?と言った。俺は、うんと返して、なんで助けたのか聞いてみた。すると

「ん〜あいつら転校生とか来るといつもあんな感じなんだよ。俺そういうの嫌いでさ…まぁ正義の味方とか男のロマンじゃんか☆」

とニカッと笑った。

俺は思わず笑ってしまった。両親がいなくなってから初めてだったかもしれない。

「笑うなよー、あっそうだ!俺は海堂 空っていうんだ。みんなは空って呼ぶけどね☆」

ちょっと照れたあと空は言った。俺も自己紹介して俺達は友達になった。

空は明るく頼りがいがあり学校でも人気者だった、空のおかげで俺もだんだんと学校に慣れてきた。中学に上がる頃には親友と呼べる仲になっていたが中学も卒業というときに事件が起きた。空が前々から因縁のあった奴らに襲われたのだ。

結果だけを言えば空はその頃空手を習っていて、いい成績を残すくらい強かったから返り討ちにしたらしいが相手はなかなかの人数で来たらしく、空は右手に完治しても大きな傷跡が残る大怪我をしていた。空はあえて俺に伝わらないようにしていたらしく後日その事を知ったのだけど、俺は助けに行けなかったことを悔やんだ。空は気にするなと言っていたけど、俺は次にそんな事になったら必ず助けに行くと心に誓った…。


そしてこの状況だ。俺は空がどこに行ったのか聞くと工藤さんは、俺達が入ってきた扉と対になる扉を指差した。俺は工藤さんと幹村さんに

「ここで待ってて下さい!」

と言うとその扉の向こうに駆け出した。


時間はPM08:15を過ぎていた。

読んで下さり本当にありがとうございます。

読者様から鋭い意見が届きましが、ズバリその通りです!しかし全く別物にできるように頑張りたいと思っています!

つたない文章ですがどしどし感想・評価お待ちしております。

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