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ギフトスキル、覚醒。

リージは頭に私の持っていたタオルを被って、ギルドへと戻った。

ミアリスさんがなぜか、料理人のおばさんに怒られて小さくなっていた。

「なにがあったんですか?」

「あっ、ヒイラギさんっ、リージくんっ」

私達の姿にぶわわっと涙を零す。

「ごめんなさいーーっ、慌てて、報酬渡すの忘れてましたぁあっ」

「「あ」」

私とリージは同時に気づいた。うん、私達も忘れてたね。

「うう、減給処分ものですぅ」

「まったく」

ごんっとおばさんはミアリスさんを殴り、奥の職場へと戻っていった。

「もしかして、上司?」

「上司でお母さんなんです」

それからごそっとケースを出した。

「こちらの聖石総量、金貨一枚で、薬草の依頼三件で銅貨八枚となります」

「金貨を銀貨で貰えますか」

「はい」

銀貨五枚と銅貨四枚を受け取り、残りをリージに渡した。

そして

「スキル確認と更新をお願いします」

「はい、ギフトスキルですね?」

猫神父様が言うには、ギフトスキルを確認更新する場合は、無料で出来るらしい。

なにせ神の力…場合によってはとんでもない物もあるらしい。

うん、私の中にあったレベルのついてないものとかも、そうゆうのに含まれてるのだろう。

「ヒイラギさん…僕の一緒に確認してもらえますか?」

「ん?出来るの?」

「あ、はい。パーティメンバー同士なら確認可能ですよ」

リージは早く自分の身に起こったことが知りたいのだろう…ギルドカードを出して、水晶に触れた。

私はカードを出さず、同時に同じ水晶に触れた。


会得スキル

『薬草知識B』『剣技・ナイフC』

『聖石採取B』『家事全般D』

『覚醒・古代ダークエルフの血族』

『覚醒・森の王』

『覚醒・精霊の友SS』

『運命の導き』

『異世界への片道切符』


「………覚醒?」

リージが呟くと、頭の中に説明が浮かんだ。


『覚醒・古代ダークエルフの血脈』(血筋の中で最も力ある種族への覚醒・長寿な戦闘系エルフ。古代種の力は強大)

『覚醒・森の王』(血筋の中で最も力ある種族への覚醒・長寿な樹木種の中でも特別な存在。森の支配者)

『覚醒・精霊の友SS』(血筋の中で最も相応しい力への覚醒・精霊術師の資質)


「うん、なんか凄いね…」

「他の二つも気になります」


『運命の導き』(詳細不明・発動条件『婚姻』)

『異世界への片道切符』(詳細不明・発動条件『婚姻?』)


「詳細不明…って」

…なんか、この二つは私と関係しているのかもしれない。

なにせ、『異世界への片道切符』だ。

アーサーさんだって、傍観者的な位置に立っても普通に好きになった人とかいただろうし、そうゆう人を連れて帰りたいとか思ったりもしただろう……うん、つまりリージは今の所私の婿候補なのかもしれない。

「あ、薬草知識のレベルいつのまにか上がってました」

「へぇ、よかったねリージくん。じゃあスキル更新してもらえるかな?」

私達の呟きに首を傾げながらも、ミアリスさんが促がしてきたので、リージは頷いた。

「スキル、更新」

履歴状態になったカードには文字が増えていた。


会得スキル

『薬草知識B』『剣技・ナイフC』

『聖石採取B』『家事全般D』『精霊の友SS』

『覚醒・古代ダークエルフの血族』

『覚醒・森の王』

『運命の導き』

『異世界への片道切符』


「あ、力の方は覚醒が取れたね」

「はい…でも、ちょっと安心しました…」

リージはタオルを取る。

「もしかして、僕は両親の子じゃなかったのかと…」

「うん、なんか凄い先祖がいたみたいだけどね」

「あまり実感わきません…」

ミアリスさんはリージの容姿変化と履歴を見て、目と口をまん丸く開いて硬直してしまった。

「次はヒイラギさんですね、僕も見ていいですか?」

うーん、ちょっと不安だけれど、『スキル偽造』を発現させておく。

「いいよ」

増えたのがとんでもないものでなければいいけど…


会得スキル

『サムライ進化A』『剣技・刀B』

『一族魔法SS』『細工師AA』『家事全般C』

『ちゃぶ台返しSS』

『魂生成』

『スキル継続』

『異世界へのフリー切符』


…うん、突っ込み所は『ちゃぶ台返しSS』だね。

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