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犯罪者から勇者にジョブチェンジしました〜異世界を救う7人の犯罪者〜  作者: 風野唄
四章 慈愛国 エデル

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第087話 吠える魂

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

「あれが15階層のボス。2人だけで勝てるのかな。」


「不安になるな。あれよりも強い敵を倒してここに戻って来たんだろ。」


「2人には温度差があるみたいだ。これは簡単に倒せてしまうな。」


デュラハンが大剣を振りかざしながらこちらへと突進してくる。

乗っている馬の機動力が高く、高低差がある分狙いも定めにくい。


「あの馬から倒していくしかないよな。」


「ウォオオーーーー!!!」


生身では当然受け切ることはできないので進化刀を取り出す。

進化刀でもデュラハンの大剣は重いので、長い時間は耐えられそうにない。

しかし、その間にも相手の魔力を吸収することができるので長期戦になるほど影響してくるだろう。


「ちょっと、手助けして、くれないか。井村。」


「そ、そうだね。【反転】」


馬とデュラハンの位置が入れ替わる。

上から落ちてくるデュラハンと俺の攻撃のどちらにも対応しないといけない状況が一瞬にして完成する。

やはり、あの井村のスキルの万能性は今後必要不可欠になってくる。


「意味ない。そいつは、戦闘に関しては他の魔物と比べ物にならないんだから。」


その言葉通り、片手で馬を持ち上げて俺の攻撃を片手で持った大剣で受ける。

どれだけの筋力があればこんな芸当ができるんだよ。

こいつに捕まれた時点で死ぬことは確定だな。


「その大剣をこっちも渡して貰うよ!【反転】」


大剣を小石と入れ替える井村。

それにより余った力が空に逃げることによって体制を崩す。

これを井村が狙ったのかどうかは分からないが自分の意思で戦闘に加われているのはかなりの成長だ。


武器を奪われたことに激怒したデュラハンは片手で支えていた馬を両手で引き裂いてその場に投げる。

いくら魔物とは仲間意識というものはないのだろうか。


無駄なことを考えらながら、武器をもった井村へ一直線で向かうデュラハンの間に割り込む。

武器が無ければ大した魔物ではないと考えていたが甘い考えだったようだ。

こちらの攻撃を腕を貫通せず、皮膚を少し傷つけるだか。


「硬すぎるだろ。【身体強化】も【一心化】も使ってるんだぞこっちは。」


ゆっくりと鑑定している時間があれば相手の情報を調べるが戦闘中にそんな余裕はない。

けれど、何かスキルの効果でこれほどの馬鹿力になってないと説明がつかないな。


一旦、後退するために【影操作】を使う。

【影操作】は影を捕えることによって動きを封じるスキルだが、強い力で暴れようとすると捕捉できる時間が短くなる。

今回のような相手では連発してもまともに効果はないだろうな。


「どうしようか。あれの強さは肌で感じるよ。」


「でも、井村のフォローもあって十分に戦えている。現に武器を失い、機動力を失い弱体化の一途を辿っているからな。」


「ワシも役に立ててるのか。気を張らないといけない戦闘の場面だけど、その言葉を聞けると嬉しいな。」


「感動は倒してからにするぞ。井村はサポートをしながら、後ろのアナモの監視をしてくれ。何か動きを見せたらすぐに報告してくれ。」


あいつ自体は攻撃スキルを持っていないのかこちらに攻撃をしてくることはない。

それでも何かのただ見ているだけという可能性は低いだろうから、後ろで何か援護系のスキルを使っている可能性が高いからな。


「短い作戦会議はどうやら終了みたいだ。また暴れだすぞ。」


「ウォオオオオオオ!!!」


今まで以上に響き渡る咆哮が、教会内を振動させる。

賢者と対峙している奴らに影響がなければいいがと思いながらも、目の前の興奮気味の敵に集中する。


「【受け流し】+【反撃】!」


あれくらいの力があるならそれを利用しない手はない。

攻撃を刀で去なしながらも【反撃】の力を溜めていく。

デュラハンの攻撃が単調でありながら威力が高いことがこのスキルの有用性を高める。


放たれた【反撃】は先ほどまで全く攻撃を通さなかった硬い皮膚をいとも簡単に貫き、腕ごと斬り落とす。

本来で反撃はうまく決まる場面も少ないので使用するのにも躊躇う。

今回のようなケースは少ないが決まれば、これほど盤面を大きく変えることができる。


「たかだか2人くらいと思っていたけど、結構やるな。クライネが倒されたってのはあまり信じていなかったけど、どうやら嘘でもないみたい。」


「あのシスコンはもう帰ってこないな。お前も血縁者がいなくなって少しは悲しいんじゃないか?」


「血の繋がりなんて糸よりも細い。強いか強くないか以外誰も興味ないから。」


魔族の世界は例え家族であろうと心が動かされることはないようだ。


「これくらいで腕を斬られるなんて思っていた以上に脆いな。1回ここで死んでもらうか。」


何かを唱えだすアナモ。

詠唱が止めようとするが間に合わず、何かのスキルが発動する。


俺達は身構えて何が来ても良いように集中するが何も起きない。


代わりに今まで戦っていたはずのデュラハンが音を立てて崩れ落ちる。

仲間の生死は自由に操れるということか。

あまりに非道な行為に言葉を失っていると相手は次の行動に出ている。


「これくらいで驚かれても。まだまだって感じだな。【禁術】”キメラクリエイト”」


ドラゴンやオーガなど戦ったとのある魔物から見たことのないような魔物まで数はデュラハンを合わせて10体程度の死体が現れて合体を始める。


そうして作られた魔物は醜い化け物へと成り変わる。


「これで終わり。さて、あとは見るまでもないな。」


勝利を確信したアナモは床に座りこんだ。

その様子は俺の感情を逆撫でするがこの化け物を倒してからでないと1発殴れない。


化け物は口から何かを吐き出してくる。

その速度は遅く避けることは簡単だが、避けたあとの地面はそこの見えない穴となっている。


「あれに触れたら一撃でアウトだな。もしかしたら、あの全身の体液もそうなのか。どうやってまともに戦えって言うんだ。」


攻略のしようがない戦いに困惑している。

遠距離攻撃ももちろん試してみたが、効果があるようには思えない。


「どうしよう!あれじゃ、ここにいる全員を巻き込んで終わりだよ。」


焦る井村の言葉は正しい。

もっと言えばこの場どころかこの国の人まで危険が及ぶ可能性が。


「ワンッ!」


いつの間にか俺の近くにまで迷い込んでいたヴァイス。

危険なのでどこか遠くに運ぼうとするが暴れてそれを拒む。


そして、俺の手からすり抜け落ちると全身を光らせ始めた。

この光は精霊の鏡と似ている。

あの時に浴びた光が何か影響しているのだろうか。


そう考えていたが光が収まると子犬ではなく大きなオオカミのようなヴァイスの姿が。


「ワオーーーーン!!!」


そして咆哮と共に口から光の波動を発射する。

その攻撃をまともに喰らった化け物は一瞬にして塵と化すのだった。


俺が近づいて褒めようとすると既に子犬の姿に戻っている。

もしかするとさっきの攻撃は本来のヴァイスの姿。

そして、恐らくだがあの攻撃には聖霊の鏡と似た力を秘めている。


「どうなっている。こうなれば次の。」


「今更焦っても遅いぞ。死を弄ぶお前は死を持って償え。」


コイツが出して来た魔物のどれよりも手応えのない呆気ない処理がそこにあった。

ご覧いただきありがとうございました!

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毎日22時から23時半投稿予定!

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