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犯罪者から勇者にジョブチェンジしました〜異世界を救う7人の犯罪者〜  作者: 風野唄
四章 慈愛国 エデル

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第081話 深層真理

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

10階層での激しい戦いが終わり、深い眠りへとそれぞれがついた。

見張りの順番は前回と同じだったので俺が眠るのはもう少し先の話だ。


「上野の力。あれは圧倒的な力だった。もしも、他の人が同じように力を隠しもっていたらそれに気づけるだろうか。」


「気づかなくてもいいんじゃないですか?」


テントから寝ているはずの上野が起きて来た。

まだまだ時間はあるのに起きてくるのは眠れないからだろうか。

明日は最下層まで進む予定だから、休める時に休んで欲しいものだ。


「それであのスキルの説明でもするために起きて来たのか?」


「まさか。寝れない夜があってもいいじゃないですか。」


「詩人みたいなことを言うな。寝れた方が良いに決まってる。」


理由はどうであれ他の人に実力を見せた上野は今後戦力して大きくカウントされることになるだろう。

ここで話かけて来たのには何か理由でもあるのだろうか。


「わざわざ俺が1人になるタイミングを狙って話しかけて来た理由はなんだ。」


「そんなに警戒することありますか?仲良くしようってだけかもしれないじゃないですか。」


「お前にそんな素直な思惑があるとは一切思えないな。何方かと言えば、打算的な生き物だろ。」


「これは、本題に入った方が良さそうですね。」


改った雰囲気を作り出す上野。

ここからは重要な会話ということだろうか。


どんな話なのかは全く検討がつかない。

この状況であるならダンジョンに関することが普通かもしれないが、上野がそういうことに興味を持っているとも思えない。

だとすると、もう1つの方だろうか。


「ここのダンジョンのことで1つ調べたことがあるんです。」


「普通にダンジョンの話か。意外だな。」


「いつも良からぬことを考えてるような言い方やめてください。それにこの話は僕らにとって悪くない話だと思いますよ。」


「勿体ぶらないで早く本題に入ったらどうだ?」


「気になりますか?気になりますよね?」


ウザ絡みをしてくる上野を見て少しイラつく。

しかし、内容が気になること自体は本当なのでそのことは声に出さないでおこう。


「ここはかつて魔族の棲家だった場所というところまでは当たり前のようにご存知でしょう。」


それは誰でも知っていること。

魔族は棲家を変えていなくなったところへ魔物が住み着くのだ。


「ここには魔族が残した物が宝となって隠されているんですよ。その中の1つにスキルロールがあるという情報を僕は見つけて来たんです。」


それが本当の話なら必ず見つけたいところだ。

近接で役立つスキルなら上野に使ってより働いてもらうこともできる。

しかし、情報の信憑性はどこまであるのだろうか。


「疑いたい気持ちもわかりますが、詳細な情報とそれが嘘でないことは僕が調べておきましたので心配しないでください。」


「それは理解したが、なぜ俺にだけその話をした。本当という確証があるなら全員に同じ話をするべきだっただろ。」


「そんなことしたら確実に清水さんにスキルが渡りますよ。彼女は自衛できるスキルを持っていないですから。」


「あくまでも自分のものにしたいってことか。俺なら上野を強化することで自分が楽に立ち回れるから協力してくれそうだしな。」


「そういうことですね。でも、自由に動ける時間があるわけではないので今から行きましょう。」


「見張りの仕事を放っておけってことか?何かあったら上野が責任を取れよ。」


「もちろんそのつもりですが、そうそう魔物が襲ってくるなんてことはないですよ。」


俺も見張りをしていたが、魔物の影すら見えることはなかったので俺が少しこの場を離れても大丈夫だろう。

何かあれば下見をしていたということにして通せるだろうし。


問題はそんな貴重なスキルがあるのに、何も罠がないことがあるだろうか。

何か仕掛けがあって苦戦を強いられる可能性が目に見えている。


道中の敵はかなり強いので2人での攻略は体力をかなり消耗する。

それが30分間も続けば、その情報が本当か疑いたくなるのも仕方ない。


「多分、この辺りだと思うんですけど。」


「引き返すしかないな。この辺には魔物がいるし、交代の時間が来てしまったら変に怪しまれるぞ。」


「うーん。そうするしかないですね。」


引き換えそうとした瞬間に何かの罠が作動する音がする。

1番面倒なワープ系でないことを願いながらその場から距離を取る。


しかし、どこにも大きな変化があるように思えない。


「何か変わったところはあるか?」


「いえ、今のところどこにも。って、あれ?」


上野が指を指した方向には先ほどまでなかったはずの空間が。

そして、とってつけたように宝箱が置かれている。


普通ならここで喜んで開けてしまってもおかしくないが、ここは11階層。

1つ間違えると死にいたるので、迂闊には行動できない。


「あれがお前の言っていたスキルロールだと思うか?」


「可能性は十分ありますね。宝箱ってのが怪しいですけど。」


「ここは覚悟決めるしかないぞ。欲しいなら頑張れ。」


「なんでそんなに他人事なんですか。もっと助けてくださいよ。」


「馬鹿いえ、宝箱を開けるだけでなにを助けるっていうんだ。」


上野は諦めたように宝箱に近づく。

数分間は睨めっこをして様子を伺い。

その後、入念に触って大丈夫かを確かめる。


「開けますよ。本当に開けますからね。」


謎のアピールを終わらせて一気に蓋を開ける。

その勢いで中身が飛び出してしまいそうになるが、上野が慌ててキャッチする。


スキルロール。だけではないようで何かもう1つ違うものをもっている。


鑑定を使ってみるとスキルは【衝撃】というもので、効果は吹き飛ばすほどの衝撃を与えるとしか書いていない。

効果だけみればシンプルで使いやすそうだが、実際に使うまでは分からない。

自分も衝撃で飛ばされる可能性もあるからな。


「肝心なのはもう1つの方だ。卵?のようにも見えるけど。」


「食べられるんでしょうか。何か魔物の卵の可能性が高いですけど。」


「どうなっても食べる選択肢にはならないだろ。ここに置いていくか持って帰るかにならないお前が怖い。」


「あげますよ、僕はいらないから。」


こんなものを押し付けられても困るとは思ったが、どうしてもこの場に置いていくということに躊躇いを覚える。

サイズ的にはアイテムバッグに入るので持ち帰ることにした。


時間的にも交代の時間になるので行きよりも急いで帰る。


「ありがとうございました。ちょうど近接のスキルが欲しかったので満足です。」


「気にするなその分働かせるから。」


次の見張りと代わる前に上野は寝床に戻っていく。

別にいてもおかしくはないが、変に勘ぐられても面倒だからな。


「しかし、この卵何に育つのだろうか。」


火の近くに持っていく温度を調節しながら温める。

俺は次で睡眠に入るので見張っている時に誰かのペットにでもなっていればいいのだけど。

そこまで孵化が早い訳ないかと冷静になりながら、卵を見つめる。




ご覧いただきありがとうございました!

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毎日22時から23時半投稿予定!

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