第075話 絶望の罠
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「1回目の食事が終わったところで進んでいるのは3階層。想定よりもかなり順調だ。外の景色が見えないが、ダンジョン内に入ってから5時間ぐらいだろうな。」
1階を攻略するのにかかる時間は大体1時間半くらいということだ。
このままのペースで進める訳ではないと思うので前半でどれだけ攻略できるかがポイントだな。
「聞き忘れていたのですが、何階層まであるんでしたっけ。」
「最下層は15階。単純に3日間で攻略するとしたら1日5階層攻略すればいい。」
「でも、そうはいかないということですね。」
「気付いていると思いますが階層の広さは下に進めば進むほどに広くなっています。それに加えて罠や魔物のレベルも上昇していますから。」
「今日で5階層以上の攻略は必須ということだな。目安は7階層ぐらいを攻略できればかなり後が楽か。」
4階層の攻略はどれほど大変なのか。
それでモチベーションの維持にも関わってくる。
もしも急激な難易度の変更がある場合は、15階層まで辿り着くのかという疑問まで生まれてくる。
「そうと決まれば早くいきましょう。時間は有限よ。」
宮武の言葉で話し合いを終わらせて攻略の続きを行うことになった。
4階層目は、魔物の強さは少し厄介になったと感じるが罠はそこまで多いと感じない。
魔物の種類も地面に足をついて歩行するタイプのものが多いので、連携をうまく取れれば難なく4階層も攻略したと言っていいだろう。
油断はできないと思っていたが結局は罠がほとんどなく苦労を強いられない。
逆を言えばこのパーティで全く知識を持っていない罠の部類はどうしても時間を取られてしまう。
それがこの先の階層でどれほどの影響を与えるのか。
予想できない訳ではないが考えたくはない。
「これってなんですかね?」
何かを持っている清水が疑問を投げかけてる。
どうやらこの近くで落ちているのを見つけたらしい。
「何か鏡のようにも見えますけど、精霊の鏡がここに落ちているはずないですもんね。」
名前:普通の鏡
説明:誰かが使用していたと思われる鏡。しかし、鏡としては割れにくい以外に特徴はない。
スキル:【耐久力強化】Lv5
「俺も鑑定をしてみたが普通の鏡のようらしい。一応スキルがついているから鏡としては上等な代物だろうな。」
「やっぱりそうなんですか。もっと精霊の鏡に関係しているものだと良かったのですけど。」
「そんなに簡単に見つかるようなヘマはしないだろうな。持ってかればどうだ?必要なければ売ればいいだろうし。」
「それもそうですね。質屋がある街を今度探さないといけないです。」
どうやら売ることは前提らしい。
人が使っていたものを使うことに抵抗があるのだろうか。
結果的には30分程度で4階層の攻略も終わる。
慣れてきた部分も多く躊躇いもなく進むことも多かったからな。
この30分という結果をどう捉えるかは人それぞれだが、俺としてはダンジョンの構造がこれで慢心させようとしているとしか思えない。
「結果的に攻略が早く進んだが次は節目の5階層だ。これはあくまでも俺の予感だが、4階層に罠が少ないのは油断を誘う為ではないかと思っている。」
「だから、気を引き締めろって話ね。もちろん、ここで死ぬわけにはいかないんだから気合い入れていくわよ。」
「当たり前です!相手が魔物であっても油断せずに攻略を目指す。忘れてませんよ。」
人というのは口に出すのはあまりに簡単で、心まで動かすのはあまりに難しい。
この2人がいくら覚悟を表明してたとしても行動で油断が表れてしまう。
それを指摘しようとも思ったが、チームの空気を優先してしまいそれを怠った。
後にどれほどの影響がでるかなど今は計り知ることはできないのだから。
5階層に降りた瞬間にそれは起こる。
まずは視覚を奪うようにして飾りとして置かれていたランタンの光が消える。
誰も言葉にはすることはなかったが恐怖が心を支配する。
これに関しては誰も油断していなかった。
到達した途端に人間を感知して証明が消えるような罠があったとして考えらない。
「落ち着いてください。【光魔法】”ライト”」
全員の気を落ち着かせるように上野が光源を作り出す。
これで視界を確保することができる。
情報が増えたことにより安心感を取り戻すことはできたが、俺達はそれ以上のものを失っていた。
「清水さん!大城さん!小原さん!いたら返事をしてください!」
3人の行方がどこにも見当たらない。
あの暗闇の中を無闇に歩いたとは思えない。
この一瞬で消えたとしか考えらられない。
その答えは俺達も数秒後に知ることになる。
探そうとその場を動いた次の瞬間に床から魔法陣が浮かび上がる。
そして、次の瞬間には全く知らない光景の場所に連れ行かれていた。
幸い、俺の横には井村がいるので完全に仲間に分断されてはいない。
念話のイヤリングは全くの使い物になっていないので、外との連絡を妨害する仕組みでもあるのだろう。
「これは困ったね。ワープトラップか。」
「それはどんな罠なんだ?」
「何か試練を与えられてそれをクリアすると元の場所に戻れるようになっているんだよ。」
「つまり、俺達の試練というのが目の前のあれか。」
確認した先にいるのは人間の形を模した機械。
まだ動いてはいないので何かをきっかけに動き出すのだろう。
そのまま近づいて機械の様子を確認しようとすると動き出した。
近づけば起動する仕組みだったのか。
「プロトコルNo.2起動。対象者を捕捉。」
「どうやら、ここから1戦始めようって気らしいぞ。」
「そうみたいだ。一ノ瀬君とペアなワシは相当運がいいぞ。」
戦闘面ではかなりの信頼をおいてくれているらしい。
俺も悪い気はしないので、井村の前に立って武器を取り戦闘態勢に入る。
「コピー【念力】」
いきなりスキルで機械が仕掛けてくる。
身動きが全く取れない状況。
使ったスキルは井村も使っている【念力】か。
「大丈夫かい!?」
「俺に念力で飛ばしてくれ。」
その指示通り井村が俺を吹き飛ばす。
機械の攻撃はすぐそこまで来ており少しでも対応を間違えたら死んでいたかもしれない。
あの念力に捕まらないためにも動き続ける必要があるな。
「遠距離からの攻撃は任せた!念力には念力で対抗して体を動かすんだ。」
「分かった!試してみる。」
簡単な指示を飛ばして、俺は機械への攻撃に集中する。
動きはそこまで速い相手ではないはずなので、一撃が当たることを信じたい。
「さっきのお返しだ。」
俺の攻撃は確実に機械の右腕を捉えた。
これはどうあがいても避けることは不可能だ。
「コピー【受け流し】」
今度は俺のスキルを使って逃げられる。
なんとなく要領を理解したが、アイツが使うのは俺達のスキルのなのだろう。
そう考えると俺のスキルが多すぎる。
「相手は俺達のスキルを使うぞ!魔法や影を操るものあるから気をつけろ。」
「分かった。」
「コピー【土魔法】”ガイアブレイク”」
スキルは俺と同じ魔法だが、俺が使ったのことのない技。
つまり、レベルは俺以上ということか。
唯一のアドバンテージがあるとするならば、進化刀。
「斬れるぞ。そのくらいなら。」
禍々しい土の塊を進化刀で真っ二つにする。
どちらが勝つかはこちらの数的有利をどれだけうまく使えるかによって決まってくる。
冷たい機械を激しく睨みながら作戦を練った。
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