第071話 ギルドの捜査
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俺らはすぐに戻って清水が合流することを伝えた。
大城が何か言うかと思ったが、そこは謝罪を受け入れてなにも言ってくることはなかった。
仲違いという最悪の結果で冒険が終わらなくて良かった。
「俺達は教会の方を監視しろだってよ。【気配遮断】を使って小原が監視をしているらしい。宮武がいるらしいが、
俺らが合流すれば宮武が秘宝の調査に回るだろうな。」
「早く合流して小原ちゃんに謝らないといけないです!」
今までの遅れを取り戻したいのか、張り切っているようだ。
今回は調査なので張り切るような場面ではないのが非常に残念なくらいだな。
教会に着いたので、早速小原を探す。
しかし、周りには誰もいない。
小原が見つからないのだが、教会の前には門番のように教会関係者が見当たらない。
「どうだ?何か発見はあったか。」
「ひゃっ!・・・って一ノ瀬さん、それに清水さんも。」
どこか言葉に詰まっている小原。
触れて良いのはどこまでなのかわからない様子。
そうなってもおかしくない話だ。俺が同じ立場でもなんて声を掛ければ良いのか分からない。
「ごめんなさい!すごく小原ちゃんにも迷惑を掛けてたよね。こんなことで許されるとは思っていないけど、その分は働いで返すね。」
「良いんですか?その、子供達のこととか。大城さんとか。」
「子供達のことは大丈夫!諦めるつもりでここに戻ってきた訳じゃないから。けど、大城さんの方はどうかな。謝罪はさせてもらったけど、反応はもらえなかったよ。そこも結果で見せるしかないかな。」
先ほどまでの取り乱していた自分を抑制して、いつも通りの自分を演じている。
元気に明るく振る舞って誰にも心配を掛けさせない。
だからこそ些細なことをきっかけに簡単に綻びを見せる。
今は立て直しているが次いつ崩壊しても不思議ではない。
そして、その時にはきっと。
「あ、それと進展なんですけど、先ほど冒険者が中に入っていくのを見ました。」
「冒険者か。最初に来た時に来ていたやつらか?」
「いえ、その方達も記憶していますがどうやら違うようです。宮武さんに貸していただいた盗蝶を使った結果としては、ギルドから派遣されてこの教会に調査へ来ているようです。」
ギルドからの派遣か。
元々ギルドは国が管理しているものではなく、ギルドクラウンという組織の下経営していると聞いたことがある。
これは国の公平性を保つためにどの国のいかなる命令もギルドだけは適応されないものらしい。
その代わりかなり厳しい誓約もあるので好き勝手にできないようだ。
日本にいた時の警察をイメージすれば分かりやすいかもしれない。
それが今回この教会を怪しいと思い、調査として人を送っているわけか。
この間の冒険者が来たのが数日前でまた今日も調査があったのか。
疑問が残りつつも映像が流れてきたのでそれを見ることにした。
『ギルドからいくら人を送られようとも何もやましいことはないので話すことはないですよ。』
『それを決めるのはギルドの上だ。そちらがどれだけ違うと叫ぼうとも調査させて貰う権利がある。それに前に調査にだした冒険者パーティが行方不明のままだ。知っていることは話していただこう。』
『それはできないですね。私にも面子があるので、違うものは違うと言わせていただこう。』
『昨年の12月9日。この街のとある女性が教会で綺麗な少女と会話をしているのを見かけたと記録しています。』
『私がその少女と会っているのがそんなにおかしいかい?』
『貴方が賢者として周りから褒め称えられたのも、このタイミングと近いですよね?』
『それなら調べてください。』
その言葉を聞いて調査を始めようとする冒険者達。
捜査が始まったタイミングでも賢者に焦る様子は全く見受けられない。
前の捜査の時もどうやってかは知らないが掻い潜ってきたのだろう。
『これはこれは。やはり、貴方達冒険者が昨夜の蝶を仕掛けていたのですか。』
またしても、盗蝶が見つかってしまう。
流石に警戒心を高めているのだろうか。
しかし、不幸中の幸で盗蝶を仕掛けたのは冒険者達だと思ってくれたようだ。
没収されたのか映像はここで終わってしまう。
今から何が行われるかが肝心なのに映像がなければ監視ができない。
「仕方ありませんね。冒険者達が教会から出てくるのを待って聞き取り調査をしましょう。」
「それが1番良いと思います。ここで下手に教会に入っても怪しまれるだけですし。」
どうするか決まったのは良いものの冒険者達はその後どれだけ待っても外に出てくることはなかった。
中で何かが起きたのは事実。
しかし、ここで教会へ突入する都合の良い理由が存在しない。
こちらにできることが無くなってしまい立ち往生していると教会の中から大きな音が聞こえる。
このタイミングで突入するのはあまりにも怪しいが理由としては十分だろう。
迷うことなく俺は教会の中へと急ぐ。
「大丈夫か!すごい音が外まで聞こえてきたぞ!」
あくまでも他人事。
自分は何も関与していないが爆音を心配して駆けつけたようにしか見えないはず。
「おぉー!この間の人ではありませんか。どうされましたかな?」
「教会に用事があって足を運んでいたら入る直前に大きな音が聞こえたから慌てて中に入ってきたんだ。」
「それはご心配をおかけいたしましたね。安心してください、音の正体はこれですから。」
女神の前の精霊の鏡のレプリカを持つ賢者。
なるほどな、あくまでもレプリカの防犯機能の誤作動と言い張るつもりか。
そうなれば、俺達から深く言及することはできない。
音以外の情報を出せば怪しまれることは間違いないだろうから。
「用事があってここに来たとおっしゃいましたね。伺ってもよろしいですか?」
咄嗟に言い訳に使った用事をいう言葉に反応されてた。
用事があるのに他のことを根掘り葉掘り聞くのは不自然だ。
適当なことを言ってすぐにでも帰ろう。
「前回、人を探していると言ったがあれは1人じゃないんだ。」
「なるほど。もう1人の探し人の情報も集めにここへいらしたのですね。」
「そういうことだ。もう1人は、男ですらっとして髪色が白色。名前は、イラ。」
ここで魔族の情報を出してみる。
イラがどこまで有名な魔族なのかは知らないが、知っていれば確実に俺の素性を調べたくなるだろう。
けれど、反応を示してしまえば賢者自身も魔族との繋がりがある可能性が高くなる。
「その方は全く知らないですね。お力になれなくて申し訳ないです。」
「いや、気にしなくていい。こっちはあまり情報自体集められていないから。この国には来ていないのかもな。」
俺達はそれだけ言い残して教会から出る。
俺が賢者と話している間も2人が教会内の様子を見ていた。
「変わったところはあったか?」
「全く。それどころか数分前まで人が来ていたというような痕跡まで無かった。」
「気になるのは誰が精霊の鏡に触れたのかですね。音は間違いなく一致していましたが、教会内の人間は音が出ることを知っているはず。」
「ということは、あの音がなった瞬間までは冒険者がその場にいた。そして、俺達が入る数秒の間でどこへ消えた。」
人を一瞬で消す力があるのか。
それとも何か仕掛けがあの教会の中に隠されているのか。
どちらにせよ教会内を隅々まで調査する方法を考えないといけないだろう。
ギルドのおかげで少しの進展を得ることができた。
無駄な犠牲にならなくて良かった。
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