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犯罪者から勇者にジョブチェンジしました〜異世界を救う7人の犯罪者〜  作者: 風野唄
三章 ギャンブル国 ニペガピ

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第050話 炎と姫君

誤字脱字や文章の下手さについてはご了承下さい。投稿予定時間になるべく投稿できるようにします。

よければ、評価とブクマ等していただければ幸いです。

「私の相手はかなりイケメンの王子様ですわね。不細工と戦うより興奮しちゃいますわ。」


「僕のことを褒めてくれるのは嬉しいですね。でも、ちょっと隙を見せすぎかも。」


遠距離の攻撃しか出来ないと思っていた上野は果敢にもペリーラに接近戦を仕掛ける。

武器をシンプルなダガーなので機動性を重視した戦い方になったのだろうか。


「あら、熱烈なアピールは大歓迎ですわ。でも、距離感ってのは大事よ、お坊ちゃん。」


ペリーラの武器は上野に反して自分の身体と全く同じぐらいの大きさがある鎌。

その出立ちは、死を招く死神のようにも見える。

これがペリーラの二つ名の由来なのか。


「・・・厄介な武器を使ってるんですね。」


「これは乙女の嗜み。男ってのはせっかちだから女の子は自分との距離感を保つ為に戦う姿勢を見せないと。」


「そんな武器を最初から見せてたら誰も近寄ってこないと思いますけど。」


「あら、そうでもないわよ。だって、私可愛いもの。【歌声】」


戦闘の最中に歌を歌いだす。

当然、そんな隙を見せていたら攻撃を仕掛けるのが一普通だ。

タイミングをじっくりと見定める上野。


そして、歌の最中にできた大きな隙にここぞとばかりに魔法スキルを使用する。


「【火魔法】”インフェルノ”」


「スキルレベルがマックスじゃないと使えないスキルじゃないの。もしかして貴方強いのかしら?」


「かなり余裕そうですけど、大丈夫なんですか。」


「愚問ね。【火魔法】”インフェルノ”」


全く同じ技で相殺するペリーラ。

まさか、ペリーラの得意とする魔法が上野と同じ【火魔法】だとは思ってもいなかった。


上野はまだ覚醒者のスキルと使おうとしない。

それとも覚醒者全員が新たにスキルを覚える訳ではないのか。

色々な考えを張り巡らせているうちに上野の攻撃が始まっていた。


しかし、相手も十傑と呼ばれていた女。

簡単に攻撃を許すほど甘くはないようだ。


「魔法合戦になるのはごめんだわ。美しくはないのだけど、使うことにするわ。魔封じの陣。この魔道具は置くと一瞬で魔法陣を形成し、さまざまな効果を発揮するんですの。そして、この陣の効果は魔力を一切発生させなくするという効果。時間にしたら10分程度ですけどこの戦いにおいてはそれで十分ですわ。」


「ふふっ。意外と子供なんですね貴方。」


「なんですって?私子供扱いされるのだけは我慢なりませんの。」


「だって、自分から魔道具の説明しちゃうなんて自慢したくてたまらない子供にそっくりですよ。」


「そんなこと言って強がっても無駄ですわ。どうせ、魔法スキル以外にまともなスキルを覚えてはいないでしょ。」


すると上野の表情はいつもよりも明るくどこか不気味の悪いものになる。

その顔を俺は1度見たことがある。

あの狂気に染まる瞬間が訪れたということは。


「【思い出の燈】。君の思い出がどれほど燃えるのか楽しみだ。」


燃え盛る炎がそこにはあった。

覚醒者のスキルは魔力を使っている訳ではないようだな。


遠距離攻撃は一切なくなったと思っていたペリーラはそこにあるはずのない炎に驚愕する。


「ありえない。ありえない。ありえないですわ。なにかインチキをしているに違いない。許せない許せない許せない。【闇魔法】”ブラックオブカース”」


これはさっきのインフェルノに相当する威力の攻撃だろう。

レベルMAXのスキルを2つも使えるということがこのギャンブルファイトで十傑という称号を名乗る所以なのかもしれない。


それでも、スキルは覚醒者を上回ることはないようだ。

拮抗することもなくただ上野が作り出した炎が【闇魔法】を飲みこむ。

そして、ペリーラが持っていた鎌さえも一瞬で溶かすしてなくなる。


肝心のペリーラ自体はどうなったのだろうか。


「これで生きてるってしぶといんですね。殺そうとしたわけじゃないけど、立っていられないくらいにはなってると思ったんですけど。」


「どうしてなの。ありえないですわ。だってだってだって!」


「良いですね。その表情。僕の心に響いてくる。その負の感情が僕の心を揺れ動かさせる。」


「その目は。貴方は一体。」


上野の目を見たペリーラ。

彼女は今までにいろんな人とギャンブルファイトであってきた。

金持ちや人殺しなんて珍しくもなんともない世界。

しかし、その目は今まで見てきたどの目にも当てはまらない。


彼女は急激に目の前が真っ暗になり気絶してしまうのだった。


控室はかなりざわついている。

それもそのはず、あの十傑のうちの1人が突如として現れた幼き少年にあしらわれるようにして負けたのだから。


そして、1番この状況に腹を立てている人物が1人。

俺の近くにやってきた話しかけてくる。


「お前が連れてきたやつだろあの男。お前の選択はそれでいいんだな。」


「1人仲間がいなくなって心配なのは分かるが俺に噛みついてる余裕があるのか?」


「お前らが対戦表をいじってることくらい簡単に予想できるんだよ。プハンエに言っとけお前と戦うのは俺だ。俺様が直々に十傑の座から引きずり下ろしてやるってな。」


そう言って宣戦布告をすると人混みの中に消えていく。


「怖い人がいるもんですね。」


「戻ってきたのかよ。それで覚醒者のスキルは使ってみてどうだった。」


「やっぱり戦闘で使うよりも物を燃やした方がその人の思いが見れていいですね。」


「普段と変わらない感じなのが余計に怖いな。」


俺と上野が対戦後に雑談をしていると遅れてプハンエが登場する。

俺はクロンの伝言もあるので対戦相手の話をしようとしたがどうやらもう相手は決まっているらしい。


「俺の相手がハクファンでプハンエの相手がクロンか。それなら問題ないな。相手もそれを望んでいるらしい。」


「それでも十傑っていう奴らの3人を下すことができても結局は新しい人が入ってくるんですよね?それの人達を仲間に引き入れないと意味あるんですか。」


「それも大丈夫だ。こっちで人は用意してあるからこっちは戦いのことに集中していればいい。」


深くは触れてくれなということか。

別に興味はないが協力する手前教えてくれても良いようにも思えたが、あえてこちらから何も言うことはしなかった。

相手を疑っているなら相手から情報を引き出すのは愚策だからな。


プハンエにどんな野望があり、その目的はなんなのか。

それを知る為には自分で動くしかないだろう。


モニターに表示されたのは全く関係のない人達の番号だ。

連戦で近しい番号の戦いが続いたらさすがに怪しまれるだろうから調節はしてあるのだろう。


それならば俺は会えていない十傑の観察にでも動こうとした。

また誰かが前に立ちはだかって邪魔されてしまう。

しかし、相手が意外な人物だったのでその場で話をすることにした。


「ペリーラが十傑の座から降りることになったのか。」


「あんたも悲しんでるのか。意外だなゼエス。血も涙もないやつだと思ってた。」


「悲しんでいるわけじゃない。変革もいずれは起きること。しかし、それが秩序の崩壊につながるものであるなら俺が全力で阻止する。」


「プハンエのやっていることがやばいってことか?あんたもクロンと同じ意見とは驚きだ。」


「お前にはどう考えるイチノセ。」


「俺は興味ないね。でも、ちょっとだけあんたには勝ってみたいと思うけど。」


「興味がないからこその協力か。くれぐれも変な行動は避けれくれ。俺はイチノセと戦いたくはないからな。」


変わりゆく十傑の行く末を正しい未来に導こうとするもの。

果てして、プハンエの計画はどちらなのか。


俺は悪か正義どちらに手を貸しているのか。


どうでもいいことが少しだけ興味に変わる瞬間だった。


ご覧いただきありがとうございました!

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毎日22時から23時半投稿予定!

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