第043話 ギャンブル国 ニペガピ
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ギャンブルの国というのを聞くと華やかな電飾で溢れている。
そして、人が大勢が行き交っているのを想像するのが普通だろう。
「これは本当に金がある街なのですか。」
広がる光景には、浮浪者らしき見窄らしい格好の人間が旅人にお金を請求している。
生きた人間の墓場。
それがこの場所を形容するには適切である。
「あれはギャンブルで負けた人達かしら。お金の管理ができないからそんなことが起こるのよ。」
「この人達さっきまでギャンブルしてたんじゃないですかね。服装は比較的に新しくて、髪の乱れも少ない。そして、空腹などによる体調不良も見えませんし。」
「それにしても、周りには一切の建物が見当たらないぞ。」
「こ、これじゃあ、目的が達成できませんよ。」
「それならいい方法があるわよ。」
宮武は1枚の硬貨を持ってそこら辺に溢れかえっている人の近くを歩く。
こんな場所でお金を見せびらかせて歩いていれば確実に注目を集めるな。
目論見通りなのか、浮浪者に声を掛けられる。
その顔は一刻も早くギャンブルがしたいという依存症状が表れている。
宮武の硬貨を持っている手を掴みすがりつくようにして、お金を要求している。
もはや、自分の姿がどれほど醜いのかなど気にしてはいられないのだろう。
とても小さな声でお金とつぶやいては宮武の身体を揺らす。
「しょうがないわね。これだけならあげるわ。・・・でも、このこと他の人には言っちゃだめよ。」
なにかを耳打ちするとその人は何度も頷き感謝をしてからどこかへ行く。
結局、何か情報を得ようとしているのかと思ったが何も聞いてる様子もなく終わってしまった。
「いいのか?あのまま行かせてしまっても。」
「もう私の担当を忘れたの?あるのよ、とっておきの魔道具がね。」
自信満々に道を歩き始めた。
どうやらさっきの人を使って何かを始めるつもりのようだ。
何かを探している様子もなく、迷いも見られないことから大方の検討はついているのかもしれない。
「どこ行っているのかの説明くらいはしてくれもいいのだけどな。」
「何か言ったかしら?」
「いいや、何も。本当に宮武には世話になっていると言ったんだ。」
「そんなことより着いたらしわよ。」
そこには何もないがさっきの男が立ち止まっているのは分かる。
ここまで着いて来たのはいいがその隠された場所が分からないなら意味がない。
「奇遇ねー!さっき会ったばかりだけどまさかこんなところで再開するとはね。」
「まさか!つけていたのですか?」
「知らない人にただでお金渡すわけないじゃない。ここまでの案内してもらうお金よ。あとは、入り方も教えなさいよ。」
「それは・・・。勝手に入れたら俺が殺されてしまう!」
「まぁまぁ、せっかくの客人なのです入れて差し上げますよ。それとあなた先程有金が尽きて退場させたはずなのにまた懲りずに来たのですか。」
俺達の会話を遮るようにして登場したのは、眼鏡にスーツを着てしっかりとした印象を受ける男。
この近くにあるはずのギャンブルで働いているのことがすぐに分かる。
それに、入る客を選別できるほどの権力を持っているということはかなりの役職だろう。
「この金があれば、俺は絶対に!絶対に金持ちになれるんだ!」
金の欲に溺れたものがこんな幻想を抱くようになるのか。
従業員らしき男も呆れてる様子。
確かここには魔族がいるらしいが確かに人間の欲が溢れていそうだから、この場所を好みそうだ。
「無理ですよ、あなたじゃ。とはいえ、お金を持って来たものを拒む理由はありませんね。さぁ、こちらへ。」
黒い男に呼ばれた場所へ行くとどこからともなく階段が現れる。
奥からは暗くて先が見えない。
悲鳴や歓喜する声がここまで聴こえてくる。
放浪者らしき男は階段を急いで駆け降りいく。
先ほどまでは一切声が聴こえなかったことを考えると何かしらのスキルが付与されていると考えていいだろう。
そこまで他人に知られないようにしているということは、何かやましいことがあるのだろうか。
それか他国に攻められても時間を稼ぐためか。
確か、ティキアもニペガピの財源を狙って戦争を起こそうとしていたな。
もしかすると日常茶飯事なのかもしれない。
このセキュリティーの厳重さも簡単には侵入者を入れないようにしているということだ。
「貴方達のことは既に情報が届いておりますので、ご自由にお遊びください。なんでしたら、少しこちらで遊びお金も融資いたしましょうか?」
「いえ、遠慮しておくわ。親から絶対に人からお金は借りるなって言われているから。」
「ご両親はかなり良い教育をされているようだ。この世で恐れられている武器の1つはお金ですからね。」
階段を下り切った先には、最初にイメージしていたラスベガスのようなギャンブルの街が広がる。
誰かは叫び声を上げながら崩れ落ち、誰かは両手に女性を抱え込んで豪遊を楽しいでいるようだ。
色々な娯楽施設が集合していることからここで買えない物はないではないかとさえ思わせる。
「ようこそ、夢を買うギャンブル国ニペガピへ!ここでは貴方達の欲望のままに過ごすことをおすすめ致します。それと私達は貴方達が客人の間を全身全霊のサービスを提供させていただきます。では、ごゆっくり。」
また最初に現れた時と同様に姿をいきなり消してその場からいなくなる。
恐らくだが、小原と同じ【気配遮断】の高レベルを持っていると考えていいだろう。
最近、俺達のスキルレベルが低いことを改めて感じている。
他の人には悪いがここで俺はお金集めよりもレベル上げを優先したいと思っている。
ここにギルドがあるようには思えないが、腕利きの冒険者がいたら手合わせてでも頼んでみるか。
「それじゃあ、早速ここのフロアのゲームを見て回りましょ。」
「張り切るのは良いが、今日使えるのは1人5000ゴールドに収めてくれよ。これでもかなりの大金だが初日は仕方ないと割り切っているほうだ。」
各自解散となってそれぞれが自由に動き回ることになった。
俺は別にギャンブルに興味があるわけではないので、お金の使い道に困っている。
ここで減るようなことがあっては意味がないからな。
スキルレベルを上げる修行になりそうな場所があればいいが。
ふらついているととあるゲームが目についた。
(これなら俺にも勝機があるな。試してみるか。)
ポーカー
元から配られる2枚のトランプと場に出される5枚のカードで役を作り勝負するゲームだ。
これは店側との勝負というよりもプレイヤー同士で金を取り合うゲームなので、監視も緩い。
それに【鑑定】を使ってはいけないとは書いていないので積極的に使って勝たせてもらいながらレベル上げを狙う。
「参加させてくれ。」
それだけ言って空いてる席につく。
誰も俺には興味がないのか喋るかけてくることもない。
それか良いカモが来たと思っているのだろうか。
最初の手札はAと5どちらもハートで柄が揃っている。
まずはとりあえず他の参加者の手札を。
3と7、JとK、7と10、Aと2。
柄も確認してみたが俺のハンドも悪くないことが分かる。
「コール。」
とりあえずは俺を含めた3人がコールをする。
あとはディーラーが持っているカードを見るだけ。
俺はその後一切負けることなくゲームを進めていった。
カードが見えているんだから負けるはずがないだろう。
それに【鑑定】がLv3まで上がったのでお金稼ぎとレベル上げの両方をこなすことが出来た。
欲を出してまたゲームに参加しようとする。
「ここはイカサマの練習場みたいなところさ。これ以上目立つとここで遊び辛くなるから気をつけた方がいい。」
俺の背後から何者かが囁いてくる。
すぐに後ろを振り向いたが既に人混みに紛れていて探すのは困難になっていた。
一瞬、続けるか迷ったが俺は何者かのアドバイス通りここで止めることにした。
それによりもその人を探し出すべきだ。
ここの情報を多く持っていそうだし、俺に忠告してきたことを考えると悪いやつではなさそうだ。
俺は大勢の人混みの中へ人探しのために飛び込んだ。
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