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出会い
俺はキラキラした忙しい毎日に疲れていた
本当の俺はなんなのか本当はなにがしたいのか
求められている自分を演じて本当の自分
がどんなだったのかわからなくなって
ありのままの自分を好きになってくれる
人なんていないと卑屈になっていたのかも
しれない。
ある日のライブの帰り、自販機で缶コーヒー
を買っていると近くで野良猫と会話してる
女の子がいた。「今日、お弁当箱開けたら
中に200円だけ入ってたんだよどう思う?」
いきなりの質問に野良猫も戸惑っているように
見えた。「いやお弁当なんか軽いなそして
なんか今日、カランコロンいうなって思って
はいたんよ!」さらに野良猫は困り果て
たような顔に見えた。
その光景をたまたま見ていた僕は、
思わずプッとコーヒーを吹き出して
しまった。
そして振り向いたその女の子と目があった。