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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

クリスマスデートのお誘い。

作者: べるあっと。

12月14日、23時45分、私はコンビニのバイトをしていた。

もうすぐ上がりの時間で、特にやることもなく、適当に備品の補充とかをしていたら、今日一緒に入っていた男の子が暇を持て余したのか話しかけてきた。


「先輩~、俺今彼女がいるんすけど。なんかつれなくて。」

「へ~そうなんだ。」

「もうすぐクリスマスじゃないですか~だから一緒にイルミネーション見に行こうって誘ったんですけど、一緒に行ってくれないみたいなんですよ。」

「へ~、なんでなんだろうね。」

「なんかよくわかんないんですけど。別の予定が入っているとか言ってて。俺もしかして浮気されてるのかな。」

「それはどうだろ。なんか最近変わったこととかあったの?彼女の態度が変わったとか。」

「どうでしょうね。ほぼ毎日会いに行ってるんですけど特に変わった様子はないような。」

「そっか。もし浮気されてたらしっかり話し合うんだよ。」

「それはもちろんっす。先輩やっぱ優しいっすね。」

「そんなことないよ別に普通だよ。」


そんなことを話していたら、お客さんがきた。


「あ、いらっしゃいm...」

「あ!!!」


私が普通に接客しようとすると、急に男の子が大きな声を出した。


「むかえにきてくれたの!?うれしいな~!!ちょっと待っててね!すぐ終わるから!!!」

「このひとが彼女さん?」

「そうなんですよ!!かわいいでしょ!!」


そういわれ、改めて彼女の顔を見ようと視線を送ると、目を見開いて固まっていた。


「...あの、どうしました?」

「...じゃ...す」

「はい?」

「私は...この人の彼女じゃないです...2年前からずっとつけられていて...助けてください...」

「...え?」


彼女にそう告げられ、私はもう一度男の子に視線を向けた、。

するとかれは笑顔でこう言った。


「ねぇ、次のクリスマスはどうする?」

「ひっ...」


彼女は逃げ出した。


「...逃げても無駄だよ。」


彼が小さい声で言った言葉を私は聞こえないふりをした。

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