表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

under 500 Ⅱ

空のこころ

雲ひとつなく、薄い薄い青色が、上半分の一面にびっしりと広がる。


スズメが電線に、音符のように止まり、落ち着きなく羽をはためかせながら、頻りに動き回る。


轟音と共に、翼を携えた大きな機体が宙を飛び、後ろから吐き出された白くて細い線が、くっきりと跡を残す。


プチッと、空のスイッチが押されたかのように、突然現れた灰色の空からは、地面に突き刺さるような水の針が、何本も何本も降る。


この灰色と、千を超えるほどの透明な線の連なりが、ずっと続くような空模様が、変わりなく繰り広げられる。


刹那の光が走り、他に及ぶものがないほどの大きな擂り潰し音が、大地に降り注ぐ。


突然、透明な線も、光のひび割れもなくなった空は、静かな寂しさに満ちていった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ