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インビジブル・イグジスト

作者: まさかす

 人は私を不浄の物として隠蔽するように扱い、公に晒される事を不快に思うと共に忌み嫌う。


 私の姿がチラと見えただけでも問題視される。見る方も悪いが、見られる方も悪いと言われる。私と似たような立場であるはずの奴の場合、それらは問題にされないし、不浄とも不快とも思われない。私と奴とでどれ程の違いがあるというのだろうか。奴が衆目に晒されても問題はないが、私が衆目に晒されるのは駄目だという理不尽。私を大事だと口にはするが忌み嫌う存在、衆目に晒したくない存在。云わば、存在はするが見えない存在。現代風に言えば、それはイジメや差別と言える物では無いだろうか。だがそれがまかり通っている。とはいえ私に抗う術は何も無い。


 そんな私を特別視して崇める者達がいる。羨望の眼差しで見ようとする者達がいる。だがその事を声を大にして言えば、その者達は侮蔑され蔑視され、忌み嫌われ排除される。故に、それらの者達は声をひそめる。

 

 私は上下で差別される存在。上は見せても良いが、下を見せては駄目だと言われる存在。人はそんな私を「パンツ」と呼ぶ。

2020年05月11日 2版 誤字訂正

2020年05月10日 初版

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