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目覚めたら美少女でした!?  作者: 二度と離れぬ毛布
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6 真相に近づく

誤字報告してくれた方、誠にありがとうございます。ありがとうございますッッッ。

主人公は知世です。申し訳ございませんでした。

 早速、チョコの箱を調べてみたのだが、特に何も無し。そこにあるのは例の警告と箱のみ。今を調べても何も分からないので、事件当日を思い出してみた……。だけど、手がかりとなるものは見つからなかった。


 一つ、思い出したのはチョコを受け取っていたのは母さんって事だけ。塾に行っていた時間、父さんはまだいない。母さんにあの時のことを聞きにリビングへ。


「母さん、バレンタインの日のことなんだけど、渡しに来たのって誰?」

「京花ちゃんと、あとの人は分からないわ」

「あー、じゃあどんな感じだった? 眼鏡つけてた?」

「眼鏡……あっ、そういえば赤い眼鏡をつけていたわね。あと少し背が低かったわ」

「ありがとう母さん」


 渡しに来たのは蒼葉で間違いない。彼女の話が本当であるなら、弥生はこんなことしていないし、蒼葉が何か盛るわけががないだろうし、やっぱり、京花なのだろうか。


 だが、京花もこんなことをする理由もないだろう。俺を女体化して何の得がある。じゃあ一体誰が……。もう何も分からなくなった千夏は考えることを放棄し、学校の宿題を終わらせることにした。


 コンコン、扉がノックされる。どうやらもう夕食の時間のようだ。美味しそうな匂いが二階まで漂っている。部屋の前にいる母に返事をし、あと少しの宿題を終わらせリビングへ向かった。


 今日は生姜焼きのようだ。父さんはもう帰ってきていたようで椅子に座っていた。父さんに続いて俺たちも座り、夕食を食べる。


「「「いただきます」」」


 目の前の生姜焼きにかぶりつく。やっぱり母さんの生姜焼きは美味しい。お米が何杯でも行ける。ご飯を食べ進め、少し早く食べ終わった。皿を洗ってテレビに集中した千夏だった。


 風呂上がり、さっぱりした千夏は自室のベットにダイブし天井を見上げる。考えるのはやはりあの事。……京花に話すべきか。そう決意した千夏はスマホを手にし、今度の土曜空いてるか聞いてみた。


 中々返ってこない。千夏はスマホの前で待機していた。スマホとのにらめっこは振動で終わった。予定は空いているそうだ。ほっとして胸を撫で下ろし、チョコのことで話したいことがあると、近くのカフェで十二時集合と返信。スマホを手放し、早めに眠りにつく。土曜日が待ち遠しいような怖いような。


□ □ □ □

 約束の土曜日。早めに起きた千夏は朝の支度を全て終わらせ、考える人のポーズをしながら内容を考えていた。直球に聞いていいのだろうか。


悩んで悩んで。ストレートに聞こうと決断し、家を飛び出した。今から行っても一時間も前だが、頭を冷やすには丁度いい。


 しばらくカフェの店前でスマホを弄っていると、肩をちょんちょんと叩かれる。


「知世、お待たせ」

「……俺?」

「当たり前でしょ、何言っているの?」

「ごめんごめん。名前にまだ慣れてなくて」

「学校で困るから慣れといたほうがいいんじゃない? さ、中入るわよ」


 落ち着いた雰囲気のカフェ、昼食などを頼み、本題に入ろうとする。


「俺、この前さ、チョコを渡してくれた人に話を聞いたんだけどさ、その、変なものは入れてないって言ってたんだ」

「…私だって変なものを入れるわけが無いじゃない」

「だよ、な。ごめん」

「それに「お待たせしました。オムライスセットの方」

「は、はい」


 何か告げようとした京花を遮るように、店員さんが料理を持ってきた。美味しそうな料理、食欲をそそる香り。真面目な話は後にして食べることにした。


さすがお店だなって思った。上手く言えないけれど卵がふわふわで、ご飯に具材がごろごろ入っていて本当に美味しかった。カフェの料理を楽しんだところで、京花は言いかけた言葉を再度伝えた。


「今まで黙っていたんだけど、あのチョコ私が作ってないわ」

「え?」

「私の兄が作ったものなの。騙していてごめんなさい」

「つまり……?」

「そう、変なものを入れたのは私の兄ってことになるわ」

「はあ!?」


 ガタッと大きな音を響かせて立ち上がる千夏に、周囲の目線が突き刺さる。はっと我に返った千夏は申し訳なさそうに座って、話を詳しく聞くことにした。京花の兄が何で俺に?


「何で京花は俺を騙していたんだ?」

「そ、それは私料理が下手で、笑っちゃうでしょ。完璧美人とか言われている人が料理が出来ないなんて」

「いや? 別に料理ができなくてもいいじゃん。というか今更だろ」

 

 今更って、と言い合う彼らは気づいていない。


 京花の料理が出来ないのと千夏の出来ないはレベルが違うことを。京花はキッチンに立ち入り禁止と家族に言われるくらいである。千夏は指を切る程度である。


 千夏は意外そうに、手で顔を扇ぐ京花を見る。


 京花って完璧美人て言われているんだ…。納得できる。運動も勉強も出来る文武両道だし、羨ましいな。よし、料理で追い付いてやろう。


「それにしても、何で京花の兄が変なものを入れるんだろうな。特に何も無かったよな」

「ええ、何かあるような素振りも無かったし、明日聞いてみましょう、一緒に」

「分かった」


 明日、京花の兄、裕貴さんに事実確認をすることに。理由は分からなくは無いかもしれない。裕貴さんは重度のシスコンなのだが本人は軽いシスコンと言い張っている。修学旅行についていくとかやばい。


 そんなシスコンさんに何をされるか分からない。実際こうなってしているし、戻してもらえるだろうか。明日全力で土下座するべき? ……自分の墓穴掘っとこう。


 真面目な話をして、私の脳が糖分を欲しがっている。と京花が言ったのでデザートを頼むことにした。なんだよそれ、と言いたくなったが、メニューを見たらその考えはどこかへ行ってしまった。


「美味しそう…」

「でしょ、私ここのパフェ好きなの」

「へぇ~。京花か好きなパフェはどれ?」

「えっと、これ。甘くて美味しかった」

「じゃあこれ頼むわ」


 京花が指差したのはチョコレートパフェ。アイスやお菓子がのっている美味しそうなものだった。よだれが止まらない。京花は抹茶パフェ。白玉や抹茶アイスなどこれまた美味しそうだった。

待っている時間がやけに長く感じる。


 二人が雑談しながらパフェを待っているところを恨めしく見ていた人達がいる。それは、女体化する薬を入れた張本人、裕貴とその友人の和巳(かずみ)だった。


 和巳は光樹の兄だ。裕貴の一つ下だが、冗談を言い合えるほど仲がいい。ゲームが物凄い上手く、趣味のゲーム配信でリスナーから死神と呼ばれている。


 裕貴は頬杖をつき、深いため息を吐く。


「ねぇ、あれ近づきすぎじゃない?」

「女子はそのくらいなんだよ。男はともかく女子に近づくのダメって今まであったかそんなん」

「あれは女子だけど女子じゃないんだ」

「は? お前まさか女体化の薬あの子に使ったのか!?」

「妹の幼馴染み。あー、試したくて誰か許してくれる人がいないか考えてたら、たどり着いた」


 裕貴は研究が好きで、よくわからない薬を毎日のように作っている。効果は微々たるものであるが、それなりに使えるものである。女体化の薬は偶然出来たもので、試したくなってしまった。

こう犯人は述べており-


 こいつ、平気で人体実験してやがる――和巳はドン引きしながら目の前の友人を見る。重度のシスコンが、ただの犯罪者になってしまった、警察につき出さなきゃ。だが裕貴の口振りからして戻る方法は知っているんだろう。


「ちゃんと戻してやれよ。あいつが可哀想だろ」

「分かってるよ、京香に嫌われたくないからね」


妹を最優先か。こいつに巻き込まれる何も知らずに呑気にパフェを食べている幼馴染みさんを心配する和巳であった。

誤字の件、本当にごめんなさい。こんな作者ですがよろしくお願いします。

報告してくれた方、本当にありがとうございます。

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