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目覚めたら美少女でした!?  作者: 二度と離れぬ毛布
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11/17

9 時は流れ

少し短いです。すみません。

 研究を進める。


 この一言から時間が経ち、俺たちは二年生になった。あれから何度か試したが、何回やっても一日で戻ってしまう。しかも薬の連続使用は効果なし。俺が戻るにはなかなかの時間がかかりそうだ。


 話は変わって、クラス替えがあった。幸い親しい友人とは離れなかった。やったぜ。だが、一つだけ問題がある。前のクラスの時はこんなこと無かったんだけど何故?


「今日もどっさりあるのね。知世」京花はからかうように笑い、それを手に取りしげしげと眺める。「よく飽きもせずやるわね」

「京花。何でこうなるんだろう。特別なことはしてないと思うんだけど」

「それはこのどっさりある手紙の中にびっしり書かれてることでしょうよ」

「えぇ…返事書くの疲れる」

「応援してるわ」

「お願いします助けてください京花様」

「ジュース「いくらでも!」


 毎日飽きることなく下駄箱に入れられるラブレター。最初の頃は会って断ったりしていたが、日に日に多くなっていたため、手紙に一言付け加えて返している。それもそろそろ別の手段に変わらないと腱鞘炎になりそう。


 中身男なのに何がいいんだろうか。大量のラブレターを持参してきた袋に入れ、教室へ。


「「「おはよう」」」

「おはよう。あこ、桜、蒼葉。」

「今日も凄いね、そのラブレター!」


 あこは面白がって手紙の山を見る。そういえば、返事の代筆をお願いしたことがあるのだがそのときは凄かった。書く速度が尋常じゃなかった。またお願いしたい。


手紙をロッカーに入れ、次の授業の準備をし、あこたちと色々話す。女子ってすごいのな。服がどうだとか恋とかどうの。俺はもうついていけません。


 今日全ての授業を終えた俺は、現在図書室にいる。ここは結構遅くまで空いていて、落ち着けるいいところである。何故ここにいるのかは、好きな作家さんの本が追加されたので読みに来たのだ。


今じゃなくていい。そう思うだろう。しかし、今読みたいのだ。買うにしても金欠でしばらくは買えない。午後特に予定のない今日だからこそ読みたい。千夏はその本を手に取り、一番端の席で読み始めた。


「すみません、もう閉館時間です」

「わっ。す、すみません。もう帰ります」


 急いで支度を終わらせて、図書室を出る。あと少ししか残って無かったので借りとけばよかった。後悔しながら家に帰っていく千夏。


夜の色々を終わらせて、自室で少し考え事をする。いつまでこの体のままなのか。戻らなかったとしたら? 目を閉じ自問自答を繰り返しながら眠りについた。


ブー、ブー。


夜の静けさのなか、携帯がメールを受信して震える。彼はそれをまだ知らない。


□□□□□


~♪~♪~♪


 アラームが寝ている千夏を起こそうと、大音量で鳴り響き、千夏は慣れた手つきでそれを止め、二度寝の体制にはいるが、何を思ったか今日はガバッと起きて学校の支度を始めた。


 アラームが何度か設定してあるので全て止めた。そのとき千夏はステータスバーに見慣れないアイコンが映っているのに気がついた。メールだ、しかも昨日。


未読スルーになるわけにはいかないので、開いてみるとそこには見に覚えのない人からのメールがあった。『柏木』?


「何だよ迷惑メールか?」


 訝しげにそのメールをタップしてみると、たった四文字。それだけで身の毛のよだつような恐怖を感じた。そもそもメールアドレスなんて新しく買い換えた時、二人にしか教えていないのに。


迷惑メールと思うには、あまりにも不気味すぎた。知らない人からの『好きです』の一言。一体誰からアドレスを聞いたのか。


情けないが一人だと怖いので学校へ向かう。町を行き交う人の目線さえ恐怖を感じてしまう。今までこんなことなかったからだろうか。


「大丈夫知世?」

「全然大丈夫じゃない。助けて京花」


普段通りではないその様子に、心配して声をかける京花。表情が強張りながら事情を説明していく。警察に行った方がいいのか。


「あー。話したら落ち着いた。ありがとう京花」

「しばらくは様子を見た方がいいわね。何かあったら相談して」

「分かった。ありがとう」


 俺たちの他にぞろぞろと人が集まってきて、話は終了した。メールの件はしばらく様子見。心配しすぎなくらいが丁度いいかと、無理矢理自分を落ち着かせる。


全ての授業が終わる頃、千夏は冗談を交えて会話できるまで落ち着いた。たかだかメールくらいで騒ぎすぎか。今日は塾の日なので気持ちを切り替えて行く。


 塾長がカードを持っているのに気がついた。確かあれは新入生が入るとき、増える奴のはずだ。


「塾長、新入生でも来るんですか?」

「そうそう、確か柏木悠斗って名前だったかな。暁と同じ日に来週から来るよ」

「そ、そうですか。では」


 『柏木』ってメールの?……まさかな。柏木ってだけで疑うのは失礼か。どこか完全に否定できないでいる自分を心のすみに押しやって勉強に集中した。


 家に帰った千夏は塾の柏木のことをすっかり忘れて、ゲームに集中して怒られていた。


 寝る前に柏木のことを思い出し、着信拒否、ブロックし、眠りについた。

読んでいただきありがとうございます。

塾は前とは別のところに行きました。嫌な予感は的中するのか。

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