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復讐、始めました。  作者: 中島(大)
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56話 伏兵、タイフーンファイター①

 ~18年前(トッシュの体感では1時間前)~


 ブラスターアームオオカミのボスオオカミの案内で森の奥へと向かうジャスティス一行とトッシュ。トッシュとジャスティスは、ボスオオカミが憎む彼らの縄張りを荒らし、定住しているその存在の正体におおよその察しがついていた。


(ギャミ君が奴は復活するって言ってたけど…ちょっと早すぎるわよ…まだあれから1週間じゃない…)

(ジャスティスに奴が復活するって言ったけど…早すぎるだろ常識的に考えて…まだ1週間だぞ…)


 さらにトッシュには時間が無かった。トッシュは自分の存在を引っ張り上げようとする謎の力が、徐々に強くなっていくのを感じていた。もはや長くとも今日までだろう。そのためにトッシュはアッシュに託した。魔剣ブラックソード・ゼロ(偽)と、ジャスティスたちの未来を。


(ただ帰る前に野郎はブッコロす。野郎が消滅すればこの世界の未来はアッシュに任せても大丈夫だろ)

 ・

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 パーフェクトガイザスはこの18年前の世界に1週間前に降り立った。ジャスティスに敗れボディを残すのみのグランガイザス(無惨なかつての自分)を前に。本来の歴史ではグランガイザスは復活のためにとある人間を隠れ蓑に、人間の群れの頂点である王に取り入り、ジャスティスを捕らえ、勇者量産計画を実行する。しかしここに歴史は変わった!


 パーフェクトガイザスは本来の歴史で肉体を捨て、人間に取りつき復活したグランガイザスに他ならない。故に彼には絶対的に欠けている、失ったものが存在する。今無様を晒しているかつての己、グランガイザスが今持っているもの。本来の肉体である。


 グランガイザスの肉体を得ることで、(ほぼ)パーフェクトガイザスは、終末の暗君ダブルガイザスに至る!

 そして肉体を持つが力を失ったグランガイザスは、(ほぼ)パーフェクトガイザスの力を得ることで、終末の暗君ダブルガイザスへ至る!利害は一致!最終的にグランガイザスとパーフェクトガイザスはシンクロします。


 そして、自らの肉体を癒すためにダブルガイザスが選んだ地。それがこのブラスターアームオオカミの巣である。この地は霊脈レイ・ラインの直上に存在しており、その力を集めることで休息に治癒が進行するマジ癒し系のマル秘スポット!


 だのに…!あのワンコロ…!厄介な存在を引き連れてきた…!

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 ・

 ジャスティス一行が目にするのは巨大な肉の塊。その塊が内包する闘気、魔力、気配は紛れもなくグランガイザスのものだと彼女はわかった。いや、厳密には違う。1週間前のグランガイザスとは何かが違う。この霊脈からエネルギーを蝉の幼虫のようにチューチューした結果だろうか?なんにせよこのまま放置はできない。


「やるよ、アッシュ!サン!」

「応!」

「承知しましたわお姉さま!」

(俺は呼んでくれないんだな)


 トッシュも構える。その動きに呼応し、肉の塊から出現した!


「余は終末の暗君ダブルガイザス!こんなに早く貴様らが来るとは全く困ったものだ!完全回復には程遠いが、見事勝利してみせよう!」

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