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復讐、始めました。  作者: 中島(大)
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24話 兄弟、血よりも濃い魂の絆③

 あれからフィリップは委員だった父の後釜として委員会の末席の地位に就く。すでに顔見知りだったフィリップとゼファーはその関係を隠す。そんな折、委員会にゼファーらファーストロットの4人が召集される。その日、委員会で重要な会議が開かれるためだ。


 議題はコードネーム。ファーストロット4人には一応名前が与えられていたが、今後王国の見えない部分、縁の下の力持ちとして平和を支える秘密工作員として作戦に従事するため、コードネームは必須なのだ。


 1番目は、夜を斬り裂く流星のように空間を切断する能力から『流星レイズナー


 3番目は毒物に詳しいから最強の毒蜂スズメバチから『蜂王ザ・ビー


 4番目はマジヤバイ潜在魔力を持ち、その魔力を全くコントロールできず暴発するマジヤバイ危険性から『赤い衝撃(フレイムインパルス)


 2番目であるゼファーは…魔力こそ無いものの武術を極め、鋼のように肉体を鍛え上げた。そこから与えられる名は『鋼の肉弾(ビッグボディ)』…のはずだった。


「やだよそんな不吉な名前!」


 助けを求めてフィリップに視線を送るゼファー。という経緯いきさつがあり、フィリップが『東方不敗ロードゼファー』のコードネームを与えて会議は閉幕した。


 フィリップは人類の敵である魔族を倒すため、魔族を倒すために人を道具のように扱う非人道的な委員会を潰すため、そのために王を目指す。ゼファーも自らが信じるフィリップを王にするため、フィリップと共謀する。それが王国のためだと信じて。


「だから負けるわけにはいかないってなもし」


 ゼファーが習得した超流総合戦闘術・天覇の奥義の投げ技、山嵐マウンテンストームを再度アレックスに決める。しかしアレックスもまた並ではない強者。二度も直撃はしない。華麗な受け身でダメージは最小限!


「ナイスアス!」


 その美しい受け身にジャスティスもつい賞賛の声を出す。アレックスはそのまま体勢を整え、その手に持つトンカチハンマーで殴りかかる!


 ガキン!と響く金属音。ゼファーは咄嗟に短刀ライオンとタイガーを拾い、タイガーで防御する。


「ライオンスクラッチ!」


 動きの止まったアレックスに獅子の爪のような斬撃!ズバっとアレックスの胸に傷が走る。しかし浅い。アレックスはガードされた瞬間に後退の判断をし、ライオンスクラッチをギリギリちょっと切れる程度ですませたのだ。


「何だ、その剣は?」


 アレックスはゼファーの持つ二振りの短刀の色が変わっていることに気付いた。一方は黄金の輝きを、そしてもう一方は漆黒の闇を放つ。


「変ーわるんだ変わるんだ、ってな。俺が本気を出したとき、この剣も本気の色を出す。その名は金獅子(ゴールドライオン)、そして黒点虎(ブラック・タイガー)

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