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復讐、始めました。  作者: 中島(大)
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78話 思惑、三者三様②

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 彼女がチャラ男くんに抱かれている妄想(もしかしたら現実かもしれない)にエスが悶々としている頃、エスと同じく四天王の一角であるズオーも個室に戻ってきた。ネオデビルクロスの会議は、会議といってもそんなだらだらと結論が出ないことを話すわけでもなく、結論が決まっていることを無駄に杓子定規にやるわけでもない。小規模な組織だから即決即行でいけるのが利点だ。そう、ネオデビルクロスの正規雇用構成員はわずか10人である。前線の四天王が5人、後方の機械開発部が3人、首領の側近が1人、業務課が1人。そして雇用主の首領だ。つまりワンマンである。トップが優秀ならワンマンはとても効率よく行動できるのだ。…優秀なら。ネオデビルクロスの首領は二代目。果たして彼は一体どちらなのか。


「ムウ!コレハ凄マジイ価値ガアルゴタ!次ハ我ガアノ星ニ往クタイ!」


 ザグマーが地球でばらまいたネオデビルクロスの怪人たち。彼らは既に活動を停止しており、設営した前線基地の機能もすでに停止しているが、それはザグマーが裏切った後に時限式消去プログラムが作動したためのこと。逆に言うと、裏切りを決める前に収集した情報は既にネオデビルクロス本船ブラッディクロス号へ送信されている。ネオデビルクロス機械開発部が作り上げた無線ADSLは、どんな距離をも無視して一瞬で膨大な情報を送信できるすごい機械だ。さらに深夜23時を待たずに常に通信しても料金は変わらないのがさらにすごい。ザグマーがどんなに手を尽くしても、得た情報はリアルタイムに本船に渡っている。既に渡った情報は送ったメールを削除する手段が無いように、もはや消す手段はない。もたらされた地球の情報の一つに、ズオーは食いついた。


「フフフ!出航ダ!」

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「ただいま、良い子にしていたかい?」

「ご主人さま!お帰りなさい!ワン!」


 そして個室に帰還した3人目の四天王、カズミ。彼女は出迎えの従者の頭を撫でる。従者は怪人だが、ただの怪人ではない。カズミが個人的に所持していたある少年の生体データと、カズミが好きな動物であるワンコのDNAをブレンドして作り上げた特別な存在だ。普段は所謂美少年、そして怪人体になってもぐじゅぐじゅしたビジュアルではなく、犬耳と尻尾が生えてくるだけという高品質!さらに股間にはペニス、ペニサー、ペニセストと三種類の生体性器を付け替え可能で気分によりショタらしいつつましいペニスを楽しむもよし、ショタのくせに最上級のでかさのペニセストでショタ優位のショタオバをやるもよし。カズミの最高傑作、彼の名はしょうた君。当然、怪人なので思考盗聴機能も備わっている。


「ご主人様…あの…」


 不安そうなしょうた君の声。彼の顔を見て、カズミはしょうた君の口に人差し指を当てる。しゃべったらめっ、という意味だ。


 ネオデビルクロスのコンプラは割としっかりしている。宇宙最大手企業の初芝電器のように給湯室に給湯室に盗聴器を仕掛けて情報収集なんて真似はしない。のだが、念には念を入れて。個室に盗聴器は無いのは個人的な調査でわかってはいるのだが、どこで誰が見ているか聴いているかわからない。どこかの変態がしょうた君のあられもない姿を見ようと潜んでるかもしれないから。


「そう、いい子ね。…あのおてんばに会いに行くかい」

「はい!」


 しょうた君は個室の奥にある扉を開く。四天王の個室は仕事部屋と繋がっており、すぐに仕事に取り組める造りになっている。そして仕事部屋には、今のカズミの仕事。先日のブラッディクロス号へのカチコミ事件の犯人一味である、一人の少女を捕らえていた。


「やぁ、元気にしてるかしら?レイちゃん」

「…なんだいオバさん」


 その少女は、勇者量産計画のファーストロットの最高傑作、時空少女流星(レイズナー)ちゃん。カチコミに失敗して捕らえられていたのだ。


「べっつにー。必要な情報はしょうた君が全部思考盗聴で抜き取ったし処してもいいんだけどね。貴方の妖術はとても興味深いから処すのは惜しいわー。

「だったら実験でも何でもすればいいじゃない。今の私は何の抵抗もできないし、お好きにどうぞ」


 またレイプされるのはやだなぁ、と半ば諦めムードのレイ。彼女は両手を拘束され、どういう原理かしらんが空術も使えない。衣服は一応残してもらっているが、なぜか靴と靴下は脱がされていた。


「そうしたいけど、そうもいかないのよね…。事情があってね…」


 カズミはレイを機械開発部のモルモットにするつもりはなかった。レイの持つ情報が漏れることを良しとしなかったからだ。しょうた君はネオデビルクロス制ではない、カズミの個人的な所有物故に、彼が抜いた情報が洩れることはないが、機械開発部に送ったならばそれはもうガバのガバよ。


「だからしばらく貴方は私が飼うからよろしくね。しょうた君、この子を好きにしてもいいわよ。ペニセスト使いたかったもんね」

「いいんですかご主人様!わーい」

「…え、ちょ、なにそれ…」


 しょうた君の股間がもりもりと盛り上がる。何と言っても最上級のペニセスト、長さ27cm、直径4,6cmにも及ぶそれを掴みながら、抵抗する手段を持たないレイに覆いかぶさる。


「いや!いやぁ!」

「お姉ちゃん!お姉ちゃん!」


 しょうた君のピストンごとにもれるレイの悲鳴が、カズミの陰部を濡らす。カズミは美少年をかわいがることが好きで、美少女をいじめることも大好きだ。

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