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復讐、始めました。  作者: 中島(大)
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77話 集結!四天王!③

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 スーパースペースシップ・ブラッディクロス号。宇宙海賊ネオデビルクロスの本拠地兼移動手段。スーパー宇宙テクノロジーで作られた、半永久的に活動が可能なすごい船に召集された四天王、うち3名。


【ネオデビルクロス四天王の紅一点】美魔将カズミ


【ネオデビルクロス四天王の機械生命体】機魔将ズオー


【ネオデビルクロス四天王の最強】最強魔将エス


 円卓には空席が2つ。招集された集合時間を90秒超えたころに、一人が口を開く。


「あいつらいつ来るのかしら。もう集合時間オーバーしてるんだけど」


 最初に口を開いたのはカズミ。社会人として5分前行動は常識だというのに、最高幹部ともあろう者が重役出勤をかます気かといら立ちを隠せない。月に1回のイライラする日でなくてもイライラしてしまうのも是非も無し。


「イライラはお肌に悪いのに…!」


 カズミはアラフォーの年齢だが、アンチエイジングを欠かさず行っており、30代前半くらいの若々しさを保つ美しい女だ。ほうれい線もあんまり目立っていない。髪型がツインテールなのはちょっと、いやかなりきつめではあるが。お目目も簡単な加工で二重にして、眉毛は全部沿って手書き、お肌もセメントを塗り込むかのようにファンデーションでしっかりコーティングの、フルアーマー戦士である。


「…緊急招集、空席ノ2席…コレハタダゴトジャナカバイ」


 スーパーコンピューターAIを持つズオーは、きっと尋常ではないことが起きていることを察知している。空席の2席は月に居を構え先遣隊として地球へ向かった2人。スーパーコンピューターが熱を発しながら演算した結果生じた悪い予感、その際に熱を冷ますために冷却液が汗のように流れていた。彼の予感は良く当たることから、スーパーカンピューターとも呼ばれているマシーン戦士。その名の通り、全身が鋼でできたロボットである。関節可動域も広く、肩アーマーをひっくり返さずに腕を上げることも可能だ。よく動く、キレイ。


「…」


 寡黙な男エスは、ただその時をじっと待つ。いたって普通の、20代半ばの男性の姿だが、実年齢は計り知れない。なにしろ20年以上前から姿が変わっていないのだ。その無個性主人公みたいな長い前髪に隠れた眼が、周囲を意に介さず虚空を見つめ、待つ。いつもの話をするザグマーがいないので、ただただ待つことしかできない。親しい相手が少ない人見知りする男、それがエスだ。しかしそれをダメなことだとは思っていない。彼は最強、頂点は常に一人。


「よく来た、四天王の諸君」


 その声の発する方向、円卓の間の上座に、首領がいた。いや、厳密にはいるわけではない。そこなモニターに首領の姿が映し出されている。超空間通信により時差も無く通信が可能な宇宙の超技術だ。


「さて、諸君に良くない知らせがある。四天王に2つ空席ができた」

「!…ヤハリ、アノ二人ハ…」

「あらやだ、地球の連中は怪しげな術を使うからやっぱ只者じゃないわね」

「…」


 そして四天王たちに予想外の事実が告げられる。


「否。オーラとザグマー、奴らは我らを裏切ったのだ」

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