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復讐、始めました。  作者: 中島(大)
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75話 告白②

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「おおお!告白した!マジかよ!自分の子供じゃないのにマジかよ!」


 アルとアカネの様子を遥か彼方の空の上…上空384400kmにて75型プラズマテレビで視聴している男が、その告白にびっくり。彼らの思考ではそれはとても理解できない不思議な出来事。だから彼はもしかしたらその子宝になにか特別な価値があるのかと推定したのだが。本当にそういった価値はなさそうである。


「ライオンの新しいボスは前のボスの子供を皆殺しにするのに。人間って不思議!」


 そのモニターに映し出されている映像は、その男が解き放った兵隊の中から出てきた装置から送信されている。先ほどまでアルが戦っていた怪人パラドキサマンの内部にあった、鉄の箱。彼ら…宇宙海賊ネオデビルクロスが地球侵略のために用いる、情報収集のための装置だ。それは取りついた生物のDNAを参考に周囲の土や有機物で新たな肉体を作り上げる。生み出された兵隊は、海賊として情報を集め、目ぼしい宝を奪いに行くのだ。


「最初に接触した片腕の男だけでなく、このバットの少年まで他の男の子を孕んでる女を嫁にしようとするなんて、まるで脳が破壊されてるみたいだぁ…おっと、機密保持機密保持」


 ボン、と鉄の箱が爆発する。すかさずアルは警戒を敷くが、その爆発規模は小さく、アルたちに危害は及ばない。アルたちの文明レベルではおそらくこの鉄の箱の意味はわからないだろうが、念には念のため。通信が繋がっているうちに処することで情報漏洩を防ぐのだ。


 宇宙海賊ネオデビルクロスの最大の武器は情報である。情報を集めるために用いる手段が、その高度な機械文明が作り出した鉄の箱、情報収集装置である。それは接触し取り込んだ生物の情報を得、その行動を操ることで周囲の情報を得、さらに思考盗聴機能で口吻で噛みついた生物の心の中を読み、しかも多数送り込んだ情報収集装置が生み出した兵隊による集団ストーカーによる強行手段も可能。有事の際には電磁波攻撃までできるハイテクノロジーな匠の一品だ。


「しかしあの少年のバット。物質なのにすり抜けたり形が変わったり。事前に連中が妖術の類を行使するやべぇ奴らで、中には自らのエネルギーを物質化するめやべぇ奴らがいるてのを聞いた時は嘘やろって思ったけど…」


 1gの質量をエネルギーに変換するとすごくやべぇエネルギー量になると教科書で見た情報をザグマーは思い出す。つまりあのバットの質量が900gと仮定すると、900倍やべぇエネルギー量になるというわけだ。その威力は都市一つ吹き飛ばすのに等しいエネルギーである。


「ヌハハハハ!臆病風に吹かれたか海魔将ザグマーよ!任務に失敗した貴様はお休みだ!次は吾輩の出番なりよ!」

「雷魔将オーラ…もう来たてことは、お前さんも何かいい宝見つけた?」

「応!あの星の連中を悉く魅了する最高の宝よ!美しくもあり愛らしくもあり気高くもある、間違いなく最高の宝を見つけたからな!それを奪う!海賊らしく!」

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