表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
復讐、始めました。  作者: 中島(大)
132/236

71話 老獪、長老の罠①

「やったらー!!」

「うおるあああああ!!」


 呼び出された倉庫で繰り広げられる死闘。数時間前に食らったリンチにより活性化したタイガとバーニィの休眠していた喧嘩細胞がβ-エンドルフィンを大量に、まるで熱が出て脳からいっぱい分泌される鼻水の如く噴出する!痛みに対して脳内で生成されるβ-エンドルフィンの鎮痛効果はモルヒネの6.5倍!今の二人はまさしく脳内麻薬β-エンドルフィンにラリったケンカジャンキーだ!


「グワー!」


 周囲の兵隊のアタックを無視し、一直線にボスである長老を狙う二人。長老のカウンターをバーニィがその身を盾に受け止め、その隙を突いてタイガの拳が長老の鼻を折った!それだけでは終わらない!タイガはすかさず連続攻撃に移行する。その連携を阻むべく迫りくる兵隊を、バーニィが食い止める!バーニィに阻まれた兵隊の一人が、バーニィの背の奥の死刑執行を見て叫ぶ。


「マウントだ!」


 執行開始!地面に倒れた長老にそのまま乗りかかり、マウントポジションからタイガのが長老を処す!鼻は両手で塞がれている。ならば!


「目だ!」


 タイガの目潰し!親指と人差し指で長老の目を潰し!


「喉だ!」


 鼻から手を離した隙だらけの正面、喉に貫き手による地獄突き!


「顎だ!」


 呼吸苦になり口を大きく開けた長老の口に両手を突っ込み、上顎と下顎を引き離す!ゴキンと鈍い音とともに顎間接が脱臼!


「あああああああ!」


 最後に平手打ち!思いっきり長老の頬をはたく!


「てめぇこの野郎!」

「ブッコロがしてやる!」


 バーニィ一人では兵隊を全部食い止めることはできなかった。既にバーニィは袋叩きにされている。タイガもそれを覚悟する。ボスはやった。これで舐められることはないだろう。無論、黙ってボコにされるつもりはない。最後まで抵抗をしてやる。全員はやれなくとも、一人でも多くやってやる。ズタズタになった長老から立ち上がり、タイガは兵隊へ立ち向かった。

 ・

 ・

 ・

 翌朝。ナイトウが二人を救助に向かう8時間前。ナイトウは今日も遅刻せずに登校を決めた。それどころかいつもよりも登校時間が早い。自分のささやかな趣味を暴露した二人をしばく、その思いが早起きをさせたのだ。


「タイガとバーニィは許るさん…」


 しかし、待てども二人は登校してこなかった。そして、その理由は午後16:00、授業を終えた放課後に判明した。


 判明する10分前。15:50。家に帰ろうとするナイトウに、生徒会長の呼び出しがかかったのだ。


「会長?」

「ナイトウくん、話がある。ついてきたまえ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ