表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/123

原生生物との戦い4 VSゴブリン 再戦

作った武器を手に洞窟の外へ出た。そして勇猛果敢にゴブリンに挑むわけがなく、周辺の木を切って丸太を作り、それを拠点の洞窟に運ぶ作業を延々繰り返した。


二十本を超えた時点で望は数えるのをやめた。ついでに切る作業もやめた。


その辺に生えていたキイチゴのような木の実を食べて、暫し休憩。

「~~~!!?」絵文字でたとえるなら(>*<)まさにこんな感じの顔をしている。それでも食べることはやめなかった。よほど疲れていたのか、はたまた体がクエン酸を求めているからか。



再開した作業は、見違えるほどペースアップしていた。丸太を切りそろえ、上下二カ所に切り込みを入れる。同じものを複数作り、横に並べて蔦で連結させる。最後に補強を裏に取り付けて「壁の完成、と」

この壁に身を隠し、ゴブリンに奇襲をかける作戦だ。望は{Stone Knife}の刃を入念に研いだ。



夜の帳が下りてきた。何度も素材を集めては洞窟に戻り、ゴブリンを見かけたら見つかる前に逃げ帰りしてきたおかげで、拠点近くの塵感覚はついている。≪仮想脚≫を発動させ、壁に身を隠しながらゴブリンを最後に見かけた地点へ移動していった。


ついにゴブリンを目視でとらえた。距離は10メートルほど、向こうはまだ気づいていないようだ。敵は1匹、はぐれだろう。慎重に、慎重ににじり寄っていく。(まさか、影が薄いことがこんなところで役に立つとはな)


残り5m,4m,3m50,3m,2m50,2m,(リーチ圏内、そこだ!)石のナイフは正確にゴブリンの首を掻き切った。だが、致命傷にはなったものの、まだ殺せていない。続けて2撃目3撃目を決める。狙いは心臓だ。(ゴブリンの心臓の場所なんて知らないけど、大体この辺だろ!)今度こそゴブリンは絶命した。

急いで血抜きをし、肉を切り取り、その途中で見つけた石っぽいものも回収して、すぐに立ち去ろうとした。


壁を構えたとき、強い衝撃が感じられた。急いで壁越しに目を凝らすと、光る魔方陣が見えた。[wind][low][][][brain][blade][]と見えた。次の瞬間、壁を作っていた蔦が何本か切れた。≪ウィンドカッター≫だろう。

(【ゴブリンソーサラー】本当にいたんだ)呑気なことを考えながら、壁を捨てる。こうなったらやることは只一つ!


「失礼しました~~!!」そう、ただ逃げるのみ!ナイフとゴブリン肉しか待ってないし、≪仮想脚≫も発動しているので風のように洞窟に逃げ帰った。


そして、岩陰に身を隠して死んだように眠った。







評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
完成版(予定) 「サモン術式がバグった為、異世界で好きに生き抜く」 修正版・現在更新中 「サモン術式がバグったから、この世界を好きに生き抜く」 「サモン術式がバグったから、この世界を好きに生き抜く」 暫くはこっち優先で投稿する‥‥予定。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ