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放課後の……?

学生時代に友達と真剣に話し合った、とあるネコ型ロボットのネタ

 

「遥。一家に一台、⚫︎ラ⚫︎もんがあったら便利だと思わねぇ?」

「……世界大戦でも起こしたいの?」

「あ。⚫︎ラ⚫︎もんって一匹って数えるのかな?」

「一家に一体ならむしろ取り合いにならない分、世界大戦に発展しない可能性の方が高いかな……」

「遥が冷たい……」


 全く噛み合わない会話に、遥が相手をする気がないと見て取った晴翔は、反省のポーズで机に項垂れる。……と、その頭を遥の手が慰めるように撫でる。


「あー。それ気持ちいー……」

「猫っ毛だね」

「遥は真っ直ぐだな」

「……これはこれで気に入ってるの」


 晴翔の手が、肩より伸びた遥のさらりとした黒髪に触れる。

 夕暮れ間近の放課後の教室というシチュエーションと、ここだけ会話を切り取り、この互いに髪に触れ合っている絵を見れば、リア充カップルのように見える。

 しかも二人とも文句無しの美形。

 だがしかし。


「タ⚫︎コ⚫︎ターってさ、物理法則無視してね?」

「⚫︎ラ⚫︎もんは空想科学の結晶だから」

「でもさー。真面目に検証したら結構あり得ないよな」

「それを言ったら日本の特撮ヒーロー物が成り立たないんじゃない?」

「なぬっ⁉︎それはダメだ!戦隊ヒーローは少年少女の夢と希望と憧れが詰まってるんだぞ!」

「⚫︎ラ⚫︎もんには詰まってないと?」

「⚫︎ラ⚫︎もんは⚫︎び⚫︎君という平和の象徴だ」

「…………とりあえず相対性理論を実現出来れば、どこでもドア位は作れるかもね」

「どこでもドアより、も⚫︎も⚫︎⚫︎クスが欲しい」


 色気の欠片もない会話が繰り広げられている現実。

 通りかかった女子生徒が、二人をひどく残念な者を見る視線を送っていた。


晴翔の個体数識別の単位を、遥はさらりと訂正しております。



なんでこの話になったのか、きっかけは良く覚えていません。

当時の友達との話はもっと過激な事態になっていました。

指紋認証、網膜認識、果ては遺伝子認識まで突き詰めました。

学校の中庭で大爆笑していたのが懐かしい……

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