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煮詰めたトマトの様に赤々と輝く月

「あれ、なんで私は本を読んでんだろ。寝よ」

鈴木千歳は十六才。この数日後から、教育院に行く予定だ。ああ、教育院とは、普通の学校。ある意味で。–––まあ、真実の意味でと言っても良いかもしれない。ここでは、サクッと簡単に説明しよう。–––そうか、君たちは解らないんだ、普通の学校を、社会を。まあ、あんま、いうのもなんだが、君たちは汚染されている。傷付かないように汚染されている。傷付かないように、気付かないように、だ、汚染されているんだ。そう、それな。こ、言葉だ、良い言葉だ、言葉が、汚染、されている、汚されている。––– もうだめだ、なだとという月並みな言葉は使わない。さあ一つ、ここはただしずしずと月だけを見よ–––!最低、際限のない悪夢がやって来る。その時はもう、どうしょうもない、ぐふっ。……月が煮詰めたトマトの様に赤いな、あ……。……、………………ぐ……、………げ………………。

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