魔法の使える世界にて様々な人に会うという急展開を迎える件について
他の方と似ている部分がありましたら
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※
「えっと俺の名前はカイって言います」
イザリアさんにつれてかれてリビングのようなところへ通された。
そしてイザリアさんに背中をトンッとおされて俺は自己紹介をした。
全員がイザリアさんのほうを向く。全員がイザリアさんを見た後に隣に居る俺へと視線がうつったのが分かる。
「ん? イザリア、横に居るん奴誰や? また拾ってきたん?」
ちょっと個性が出ている喋り方をする女性がこちらに近づいてくる。しかも普通の白いTシャツにジーパンという世界観をぶっ壊すような服に俺はめんくらった。
こんな世界にも俺の居た世界のような服はあるのか―――?
そして俺はそうかんがえた。
「あ、あぁ、思わず運んできちまった。これからここに住むことになるからアリサ、空き部屋あったか?」
イザリアさんが苦笑しながらアリサと呼ばれた女性を見つめて言う。
アリサはうーんと唸った後ポケットをあさりはじめた。
「一応あるっちゃあ、あるんだけどな……」
アリサさんがイザリアさんにポケットから取り出したカギを見せて言う。
イザリアさんはカギを一睨みした後呟いた。
「ここしかねえんなら仕方ねえけど……なあ?」
周りの人全員に同意を求めるようにグルリとあたりをイザリアさんが見渡す。
イザリアさんはわざとらしく大きなため息をつき1人の少年を指さす。
「ぅえ、僕ですか?」
驚いたように首をふるふるとふり周りの皆に助けを求める少年。
おいおい、いったい何があるんだ空き部屋に…。
俺が少し不安になりかけたところでイザリアさんが少年を見て呟く
「お前がどっちみち落とし前つけなくちゃいけないんだったんだろ?」
「で、でも」
「大丈夫だ。前みたいなことはきっとないから」
イザリアさんが鋭く、突き刺すような声で少年に言う。少年はビクッと驚いた後大人しく頷く。
「あ、後はアイナ、アイカ、ついてこい」
先ほどの青いフードの少女のアイナの横からおずおずと赤いフードの少女が出てくる。顔は瓜二つで双子のようだった。いや、実際に双子なのだろう。
2人はイザリアさんにぴっとりとひっつき歩きはじめる。俺はその後に遅れないように走り始めた。
新キャラ登場回です。
イザリアの家にはたくさんひとが住んでるので新キャラ登場の回が続きます。
ご了承ください