魔法の使える世界にて美少女に助けられる件について
初めて小説家になろう!に投稿させてもらう身ゆえに
少々不甲斐ない点がありますがご了承ください。
俺の名前は朝倉 海。
少し平均より高い身長、茶色のくせが目立つ髪の毛。黄色いカラーコンタクトをした瞳。
それが俺だった。
そしてまだ小説が始まってすぐだが今からこれを見ている人に俺の秘密を教えようと思う。
……俺は厨2病である。
いや、待ってくれ。頼むからその右上にある×印は押さないでくれ。いや、戻るボタンもおさないでくれ
まぁ俺の願望は魔法が使えるようになることなんだ。いや、そんな目で見ないでくれ。頼む
ちょっと俺の話を聞いてってくれ。
俺はこの願望を叶えるために様々な方法を試した。しかしどれも意味はなかった。
でも俺は諦めなかった。意味のない行為だとわかっていながら俺は探求する心を止めることはしなかった。
そして俺は……
「この大掛かりな儀式が成功しなければ今度こそ諦めよう」
そういって真っ暗な部屋に何百本もたてた蝋燭の最後に火をともした。
それと同時に時計の針が2時をつげる。
今回の実験は自分が魔法を使えるようになるとかそういうものではなく
自分がその世界に行くという目的の儀式であった。
そして古い書店で買った怪しげな黒い本のページを破き床に書いた魔法陣の真ん中に置く。
「………………」
ぶつぶつと呪文を俺は呟いた。
……
………
しかし何も起こることはなく部屋は真っ暗のままだった。やっぱりこんなものか……
俺はため息をつき蝋燭の火を全て消しベットにもぐった。
別に期待していたわけじゃない。
失敗なんて何度だってしてきた。
でもやっぱり失敗した後の悔しい気持ちはいつまでたっても慣れなかった。
「……おやすみ」
誰も居ない空間に向かって挨拶をした後俺はひきずられるように眠りの世界へと落ちていった。
「―-!!」
煩いなあ。お母さん。後10分……。
聞こえる叫び声に返す気力もなく俺は心の中で文句を言った。
眠りから覚醒していくうちに気づいた。
これはお母さんの声じゃ……ない?
俺はそのままがばりと起き上がった。
そこには信じられない光景が広がっていた。
何度も何度も懇願した世界。
空にはドラゴンのようなものが飛び交い、きりたった崖がたくさんある場所。
俺はそこに寝かされていた。起き上がったときにパラパラと体についていた小石や砂が落ちる。
「成功……したのか!?」
俺は立ち上がりまわりを見渡す。思わず嬉しくなり口から漏れる声が抑えきれなくなる。
「あは……は……あははははは!!」
空を見上げ狂ったように笑い出す俺に向かって何か大きな物体がとんでk……え?
「ぎゃぁあああああああああああああああ!!」
空を飛んでいたドラゴンがこちらに向かって襲い掛かってきたのだ。
俺は凄い速さでこちらへ向かってくるドラゴンを避けることもできずただ立ちすくんでいた。
思わず目を瞑り顔の前で腕をクロスさせる。
風圧を感じ少し髪の毛が舞い上がる。
薄く目をあけるとすぐ目の前までそれが近づいてきているのが分かった。
俺はもうだめだと半ば死を覚悟した。
その瞬間だった。
小柄な影が宙を舞いドラゴンに飛び蹴りをくらわせたのだ。
ドゴンッと派手な音がしヒョロヒョロとドラゴンが地面に落ちていった。
ドラゴンを見ると鋭くこちらを見つめていた目はどこへやらドラゴンは目さえあけていない。
それを見て思わずおぉ……と歓声をあげると同時に肩を誰かに叩かれた。
後ろを振り向くとそこには仮面をはめ、金色の髪の毛をポニーテールにしばった鎧をきた背の高い女が居た。仮面をしているのに女と分かったのは胸を見たからではないと信じたい。
「何だお前?」
仮面をしているせいか、くぐもっているが高い声が女の口から発される。
「えー……っと。自殺志望者……?」
適当に何か言い訳を考えようと思い、言った言葉がこれってどうなってんだ俺の脳内は。
仮面ごしでも女の痛い視線が突き刺さる。俺はなんとなくきまずくなり俯く。
「自殺志望者!? 死ぬなんてお前馬鹿か!? まさか親とかいねえのか? 捨てられた? 俺の家来る?」
ワタワタという擬音がぴったりだと思った。腕を意味なく振り回した後俺の腕を引っ張る。
「此処らへんは捨て子が多いんだ。てめえもどうせ俺と一緒で捨てられたんだろ。ついてこいよ。俺の家ここの近くじゃねえけどさ」
そう言った女は俺の手を掴んでないほうの手でドラゴンをずるずるとひっぱり歩きだす。
俺は女の男のような口調に驚いたが別についていってもいいかなぁ……と思い危機感なくついていく。
お母さんの知らない人にはついてっちゃだめよ! という声が頭の中にこだましたが聞かなかったことにした。
※
「ここだ」
女がそう言い玄関でドラゴンを離す。
そこはとても大きく俺は思わず後ずさった。
「お前ここに1人ですんでんのか!?」
俺がそう女に叫び言うと女は仮面を外し困ったような声で言葉を発した。
「……ここは捨て子達が集まってつくった家なんだ。お前みたいな奴だってたくさん居る」
俺のことをすっかり捨て子だと思い込んだようで女は仮面を外した顔でこちらを見る。
整った顔に俺は頬を赤くしたが顔をそむけることによりそれを隠した。
「とりあえず来い。お前を紹介する。俺の名前はイザリアだ。覚えとけ」
これから起こることに期待をこめながら俺は玄関のドアノブを回そうと――――――――
する前にイザリアさんがドアノブを回したのだった。
続く
やっと1話目が書き終わりました、
やはり文才のなさが目立ちます。
お目汚しすいませんでした。