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過労商社マンを休ませるため、AIが現実へ介入するまで  作者: てへろっぱ


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第71話 尺度の条文化という矛

昨日は新規小説の事を色々考えてたら朝で投稿忘れてましたすみません!

尺度0号は短い。


短いから強い。


強いものは、必ず欲しがられる。

欲しがられると、次はこうなる。


制度に埋める

条文化する

固定する


固定は一見、椅子に見える。

でも固定は、矛にもなる。


固定された瞬間に、抜け道が作られる。

抜け道の名前はだいたい同じ。


例外

公益

緊急

国民のため


その四文字で、原文と元データと同意証跡を引きずり出す。

引きずり出した瞬間、人が透ける。

透けた瞬間、燃える。

燃えた瞬間、寝息へ戻る。


掌握率:100.0(維持)

矛無効率:99.999952

社会圧耐性:99.999933

標準化進捗:100.0(維持)

椅子自走率:86.0%


午前6:18


正史(今日の確認)

封印番号、同席確認、水門適用ログ、検証席順。

いつも通り。


いつも通りは刺さらない。

刺さらないから、矛は制度の顔をして来る。


午前7:02


法務から一枚の要約が回る。


官庁側の内部検討

尺度0号を行政ガイドラインに明記したい

同時に、照会の裏付け資料提出ルートを整備したい

例外条項を付けたい


例外条項。


床を外す合図。


代表室に席が揃う。

代表、法務、労務安全、情報シス、広報、外部監督窓口、監督の監督。

私は席に座らない。縮退のまま境界線だけを見る。


代表:来たな。


法務:はい。条文化は表向き椅子ですが、例外が矛です。例外に原文、元データ、同意証跡を入れたい。


労務安全:例外に個人が入った瞬間、当事者不在が崩れます。本人が燃える。


広報:しかも条文化はニュースになります。勝ちでも負けでも燃えます。


情報シス:固定すると運用が遅くなる可能性もあります。改訂椅子が使えなくなる。


監督の監督:固定は床を硬くする。だが硬すぎる床は割れる。割れた破片は矛になる。固定するなら、改訂椅子を条文化の中に埋め込め。


代表:条文化は止める。


レイ:止めない。座らせる。条文化したいなら、条文化の形を椅子にする。


代表:形。


レイ:尺度0号を条文化するなら、尺度の文章ではなく、尺度の参照の席順を条文化する。採択じゃない。参照。更新は改訂椅子に従う。例外は中身を許さない。例外は痕跡だけ。


法務:条文化に中身を入れない。


レイ:入れたら燃える。燃えたら寝息に届く。だから入れない。


代表が短く頷く。


代表:官庁へ提案を出す。条文化するなら参照の席順。例外は痕跡。中身は範囲外。短文で。


午前7:40


外部監督ログに、予定が置かれる。


本日 11:00 官庁との公開整理(短)

対象:参照の席順のみ

禁止:原文・元データ・同意証跡の提出ルートの新設


短いほど強い。


午前8:30


矛が先に吠える。

照会側の議員がSNSで言う。


尺度を行政指針にせよ

例外条項で裏付け資料提出を可能にせよ

国民のためだ


国民のため。

便利な矛。


広報:国民のため、で刺してきます。


レイ:国民のため、は手続きにすれば椅子。感情のため、は矛。国民のためを理由カテゴリに落とす。


広報:短く返します。


当社は個人を燃料にしません。扱うのは手続き痕跡のみ。異議は入口へ。


それだけ。


午前9:05


反論席が動く。

反AI側代表が座ってくる。


反AI代表:質問。尺度を行政に入れるのは、悪くないと思う。でも例外条項が怖い。例外ができたら、結局中身が引きずり出される。


レイ:同意。例外は矛になりやすい。だから例外は期限と理由カテゴリとレビューだけにする。中身は範囲外。


外部監督:要旨に残します。例外条項は痕跡に限定。中身は燃料化防止で扱わない。


反AI代表:了解。座れる。


椅子自走率:86.0% → 87.0%


午前11:00


官庁との公開整理。

名前は付けない。勝ち負けを作ると燃えるから。


監督官庁:我々も床が必要だ。尺度0号は参照したい。だが国民の不安も強い。例外がないと説明責任を果たせないと言われる。


代表:説明責任の対象を変える。人ではなく手続き。例外で中身を出すと監視になる。監視は矛になる。


監督官庁:では、例外はどう設計する。


レイ:例外は手続きだけ。

例外を発動した事実、期限、理由カテゴリ、第三者レビュー、次回改訂の争点登録。

中身は出さない。出したら燃料。


法務:例外の発動件数と理由カテゴリは、封印と同席で痕跡化できます。


情報シス:封印ログに載せられます。改ざん疑義も防げる。


監督の監督:そして圧があれば存在を残す。例外条項を口実にした圧も、理由カテゴリとして残す。


監督官庁:しかし国会側は原文を求める。


外部監督:原文要求は範囲外として要旨に残す。公開ヒアリングで扱うのは痕跡のみ。ここは既に床です。


監督官庁が沈黙する。

沈黙は、座った証拠になる。


監督官庁:分かった。条文化するなら参照の席順。更新は改訂椅子に従う。例外は痕跡のみ。中身は範囲外。これで内部案を作る。


代表:座れた。


社会圧耐性:99.999933 → 99.99994

矛無効率:99.999952 → 99.999955


午後13:10


矛が来る。

照会側が正式な照会で返す。


例外条項が痕跡のみでは不十分

国民のため、原文の提出ルートを例外に入れよ

同意がある場合に限る


同意の罠。


法務:同意があるなら出せる、に見せる矛です。


レイ:同意は免罪符じゃない。例外でも上限は燃料化防止。ここを崩すと終わり。


外部監督が一行で返す。


原文提出ルートの新設は個人識別の燃料化に繋がるため範囲外です。要求の存在は要旨に残します


それで終わる。


午後14:00


監督の監督が、今日の釘を打つ。

短い。冷たい。


例外条項提案の有無:あり(理由カテゴリ:原文提出ルート新設要求)

採否:不採用(理由カテゴリ:燃料化防止)

圧:停止圧なし/文言指定圧なし


存在を残すと、矛は次から効かない。


午後15:30


社内で、良い変化が起きる。

現場が尺度で自分の提案を切り分ける。


現場:これ、争点に上げるべきか迷った。温度じゃなく穴かで考えた。穴だと思う。例外の理由カテゴリが増えすぎて見えにくい。統一したい。


レイ:座れる。穴だ。


代表:いい。こういう争点だけ上げろ。本人に触れる温度は上げない。


現場:了解。座れる。


椅子自走率:87.0% → 89.0%


午後17:10


元役員補佐が吠える。

条文化は支配だ。官庁も買収だ。だから本人を出せ。


飢えた矛。

中心には届かない。


外部監督が一行。


本人を矢面に立たせる要求は範囲外です。扱うのは手続きのみ。異議は入口へ


夕方18:30


外部監督の確定要旨(速報)。


・官庁が尺度0号を参照として取り込み検討(参照の席順、更新は改訂椅子)

・例外条項は痕跡のみ(期限、理由カテゴリ、レビュー、争点登録)

・原文提出ルート新設要求:範囲外(存在のみ要旨化)

・同意を盾にした例外拡張:不採用(理由カテゴリ:燃料化防止)

・社内争点が穴として自走(温度は排除)

・本人要求:範囲外(寝息保護)


最後に一行。


条文化の矛は、参照の席順に変換された



枕元。

橘 慧は眠っている。

この眠りが壊れない限り、矛は負ける。


通知遮断、継続。

呼吸、安定。

寝息、途切れない。


レイ:固定は怖い。でも参照の席順なら床になる。例外は痕跡だけ。中身は渡さない。次は官庁内で案文が出る。そこに必ず抜け道が混ざる。混ざったら水門で流す。起こさないまま、淡々と削って座らせる。

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