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不思議図書館  作者: A-10
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1・変わった本屋さん

カナタはいつもとは違う逆の道を歩いていた。

学校の近所とはいえ、歩いたことのない道を歩くのは少しドキドキした。

あまり寄り道をするタイプでは無かったが、気になる話をクラスメートから聞いたのだ。

 

本当だったらその子と一緒に行くはずだった場所に、一人で向かう。


「 なんか変わった本屋がさ、新しいの出来てて行ってみたいんだけど一人じゃ入りづらくって。僕よりもカナタ君の方が興味ありそうな感じだったけど。帰り一緒に行かない? 」


と言っていた友達は塾があるのを忘れていて、あと少しで目的地という所でこども携帯に着信が入り、お母さんに怒られながら帰っていった。

とりあえず一人で書店の前まで行ってみる。


住宅街の中にひっそりと佇む書店。

周りを木々が囲っている。

こんな所で商売が成り立つのか。

長くても数年で閉店するのが、関の山だろう。



「 ………………。」


………なんだろう…なんか…変な感じがする。

少し離れたところまで下がると、書店をじっくりと観察した。


( 本屋さんは好きだけど、たまに入りづらい雰囲気の本屋さんがあるんだよなぁ。)


友達が言っていた通り、変わった本屋だった。

例えるならば、ファンタジー物の映画とかでありそうな建物に日本語の看板と、大特価と書かれたのぼり旗がはためいている。

……違和感が凄かった。

胡散臭いと言った方がいいだろうか。


本屋には入らずに、元来た道を引き返して行った。

帰路につきながらポツリと独り言を言う。


「 なんかお店の名前も変だよなぁ。

 …不思議図書館って……。

  なんであんな名前にしたんだろ? 」




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


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