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狡く醜く弱く儚い者共(Side千歳)※

※注意

・15歳未満は直ぐに退避願います。

・ゲス展開が苦手な方も退避願います。


宜しくお願いします。


 家に戻った後、顔を赤くしたお母さんが

先輩に付き添われて帰って来た。


 食事と一緒にお酒を飲んできたみたいで

お母さんにしては珍しく、楽しそうな雰囲気で

先輩とお喋りしていた。


 遅い時間まで話し込んでしまったので

送って行けないからと先輩を家に泊める事にした。

今まで何度かあったので私も特に何も思わなかった。


 しばらくして、お母さんが眠りこんだので

ベッドに二人で運び、先輩と二人きりの空間になった。


 先輩を見て罪悪感と感謝の気持ちが湧き上がる。


「先輩、ありがとうございましたー」


「上手くいったなら、良かったよ」


「はい、先輩のおかげです」


「大事なのはこれからだろ、

 千歳は彼と友達止まりの関係で満足なのかな」


「私だって、本当はまた恋人同士に戻りたいですよー」


「だったら、彼が千歳から

 離れたくなくなるようにすれば良いんだよ」


「えっ、どうやってですかー?」


「簡単だよ、千歳みたいに可愛い子なら

 こっちから、迫れば直ぐに落ちて虜になるよ」


「でも。それって………」


「友達の時に教えたでしょう、男の子の喜ぶこと」


「あれは恥ずかしいです」


「大丈夫、絶対彼も喜ぶよ男なら、

 千歳だって気持ち良いの好きだろ」

 

「それは……そうですけどー」


「もしかして、自信が無くなっちゃった?」


「……でも、そのせいで…アッ君と」


「そう、でもモタモタしてたら、白川さんに

 君の大切な彼が取られちゃうよ」


「そんなこと……」


「無いって言える?」


「そんな、アッ君と藍里ちゃんは友達で…」


「うん。ズルいよね

 自分たちは友達でもそんなこと駄目って言っておいて

 裏ではこっそりとか……」


「確かにそれは嫌ですけど……

 藍里ちゃんは私のために…色々してくれてー」


「でも、それって、本当に千歳のためかな?」


「どういうことですか、

 幾ら先輩でも藍里ちゃんの悪口は…」


「ごめん、そんなつもりじゃ無かったんだ…

 実は黙ってたけど二人が抱き合ってるの見たんだ」


「えっ、そんなことが………」


「それで、てっきり千歳がいないのをいい事に

 彼とそういうことをしてるのかと」


「そんな…藍里ちゃんはそんな事……

 する様な人じゃないです……」


「まあ、正直、僕では彼女の本意は分からない、

 ただ、このまま白川さんに頼るだけで良いのかな?

 彼女が彼の隣を狙ってるなら、もしかしたら

 最後は千歳を裏切るかもしれないよ」


「そんな酷いこと…藍里ちゃんは……」


「だからね、俺が言いたいのは白川さんに関係なく

 千歳が自分で率先して動いて彼の為に何かしないと

 いけないこともあるんじゃないかな」


「……そうかもしれない、いやそうですアッ君の為に…」


「そうだよ、千歳は彼の為に頑張ってきたんだろ、

 なら、もう少し頑張って、彼が喜ぶように

 気持ちよくさせれば彼は君のものだよ」


「分かりました。アッ君の為に頑張りますー」


「それじゃあ、本番で失敗しないように

 練習しておかないとね

 失敗して喜んでくれなかったら

 彼もガッカリして、もしかしたら

 白川さんに気持ちが向くかもしれないだろ」


「それは、いや!」


「なら、まずはどうするんだっけ?」


 本当は忘れないといけない記憶が甦る。

全部アッ君の為だからと自分に言い聞かせて

目の前の陽介先輩に口付けしてねっとりと舌を絡ませた。


 陽介先輩はわざと音を立て吸い上げると

舌先だけではなく耳でも私を刺激する。


 次第に頭がフワフワし、夢心地になってくる。


「続きは部屋でね」

「……はい」


 私は部屋でアッ君を幸せにするため色々教えてもらって

上手く出来たらご褒美で気持ちよくさせてもらった。


 心配だから明日こっそり付いていくねと言われ

気持ちよくなって呆けた頭で頷いた。


 寝る前におやすみのキスを交わす。


 陽介先輩はいつも泊まる時と同じ、

研究であまり家に帰ってこない、お父さんの部屋で休んだ。


 次の日、お母さんは凄く上機嫌で朝食を作っていて。


 陽介先輩も先に起きていたようで、

お母さんを手伝っていた。


 朝食を食べ終え、今日行く映画の事を考えていると

お母さんがトイレに行っている隙に陽介先輩が耳元で囁く


「今日は頑張ってね、バレないようにサポートするから」


 そう言って首筋にキスしてきた。


「ひやぁ」と変な声を上げてしまった。


 陽介先輩が悪戯っぽく笑う。


 映画に着て行く服を悩んでると

陽介先輩が彼を喜ばせたいなら

こう言うのがいいと思うよと

前に陽介先輩と買ったミニスカートを勧めてきた。


 少し恥ずかしくて躊躇ったけどアッ君が喜ぶならと決意して

ミニスカートて勝負することに決めた。


 映画に行く待ち合わせ時間が近づいたので

早めにお家を出て待ち合わせ場所で二人を待つ。


しばらくするとアッ君と藍里ちゃんが

二人仲良くやって来た。胸が少しチクリとした。


 久しぶりの三人一緒のお出かけに私も楽しくなって

藍里ちゃんとお話しながら映画館に向かった。


 座席を選ぶ前に陽介先輩からアドバイスが送られてくる。


『ここは、遠慮して彼らの後ろの席にすると良いよ』


 確かに藍里ちゃんは楽しそうにしてくれてるけど

アッ君はまだ微妙な表情のままだ、

気を使えるところを見せれば見直してくれるかもしれない。

そう思って、二人を並んで座らせ、

私はうしろに席を取ることにした。


 上映開始前にまた陽介先輩からメッセージが届いた。


『提案しておいて何だけど、

 千歳を一人にさせるのは悲しいから

 僕も隣で一緒に見るよ

 後の中央付近で席を取ってるから

 上映ギリギリに入ってきて

 そしたらバレないでしょ』


 陽介先輩の気遣いに感謝して、言われた通りに

上映時間ギリギリに入場した。

劇場内は人がまばらで、アッ君と藍里ちゃんは確認できた

言われた場所に陽介先輩を見つけ、それとなく隣に座る。


 映画は私が苦手なホラーで怖くて思わず

隣の陽介先輩の手を握る。


 陽介先輩は心配して

「大丈夫、紛らわせてあげる」と言って


 私の顔を自分に向けさせるとキスをしてきた。

絡み合うようなキスですっかり映画の事は頭になくなり

キスに没頭する。


「それじゃあ、昨日の復習もしないとね

 大事なアッ君のためだもんね」


 そう言って私に更なる行為をうながしてくる。

私はアッ君を喜ばせるために

陽介先輩の教えられた通りの事をした。


 上手に出来たので、陽介先輩が一杯ご褒美をくれ

声を我慢するのに大変だった。


 映画が終わりに近づく頃、

陽介先輩は私を解放してくれた。


 フワフワした気持ちのまま、

静かにアッ君達の後ろ側の席に戻る。


 映画が終わって三人でデザートを食べた。

藍里ちゃんが映画にダメ出ししてたけど、

私は映画にほとんど集中できていなかったので

怖くて見ていられなかったと誤魔化した。


 デザートを食べ終わった後、本当に久しぶりに

三人で楽しく時間が過ごせた。


 何もかも計画通り上手く行っている。

 また陽介先輩からメッセージが届いた。


「もし千歳が本気で彼のことを物にしたいなら

 覚悟を決めて俺のところに来て欲しい」


 さすがの私でも覚悟を決めて来いと言う意味は分かった。


 でも、私はアッ君が欲しい、その為なら何だって出来る。


 そう自分に言い聞かせて。


 私はアッ君と藍里ちゃんと別れると……

 陽介先輩の元に向かった。


 陽介先輩は私が来る事を確信していたようで

朝見せた悪戯っぽい微笑みを浮かべ

私の手を取るとホテル街へと足を運んだ。



 その日、私は陽介先輩と一つになった。

 一緒にファーストピアスも付けてくれた。



 陽介先輩に抱かれて確信した。

確かに体の繋がりを覚えれば、アッ君は私のものになると。


 陽介先輩のアドバイスには間違いがなかった。

本当は回想編で千歳との思い出を絡ませたほうが

効果的とは考えましたが加筆するとグダって

エタりそうだったので止めときました。


私的には問題ないと思っておりますが

運営から警告きたら取り下げて差し替えます。


それでは少しでも楽しめましたら

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