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第45話 「今も我らの願いはマジナひとつ」

 ドルスザクカフェ――日本各地に展開されているカフェチェーン店の名前である。


 ロゴマークにも描かれている看板メニュー『チョコドーナツ』は、コーヒーとの親和性のある、程よい苦甘さ、そして一七〇円というコストパフォーマンスの良さを合わせ持つ。


 このチョコドーナツを旗手にして、ドルスザクカフェは、仕事間のサラリーマンから、勉強に勤しむ学生まで、幅広い世代から評価を受けている。


「んー、でもやっぱ、ドーナツよりチョコケーキの方が好きかな? 値は張るけど」

 と、マジナはドーナツの最後の一口を入れた後、つぶやいた。


 さらに口直しに、コーヒーを一杯口に含む。


「そしてコーヒーは安定して美味しい。何度来ても飽きないね、ここ。

 スマホでダラダラ漫画読むのに最適だし、ほんと、私って暇を弄ぶ女……おっと」


 コーヒーの美味しさ余って、マジナが持つコップは、気づかぬうちに殻になっていた。


「じゃあチップがわりに、もう一杯とチョコレートケーキを頂いて来……」


 と、ここでピコリからSNSでメッセージが送られてきた。


『「ディメンションバーサス プレインズ」を始めよう!』


「おや、どうしたんだいピコリ? 君はいつからセールスマンになったのかい? 『いやだ』、『押し売りやめてよ』っと」


 直後、マジナのメッセージに既読が付き、ピコリのメッセージが送られてくる。


『ごめんごめん』

『これやるとゲーム内でお金貰えるから』

『無視していいよ』


「文字打つの早いなぁ、ピコリ……」

 マジナは関心して、流れるようにコーヒーを一口……


「あ、いっけない。コーヒーとチョコレートケーキ注文するところだった」


 マジナはパンツのポケットへスマホを乱暴気味に押し込み、食べ終わったトレーを持ち上げ、レジに向かう。

 数分後、マジナは元の席に帰ってくる。


「混んでたなぁ。さ、漫画の続き……あれ!?」


 マジナは驚いた。いつの間にかスマホが、アプリダウンロードの画面に飛んでいて、その上『ディメンションバーサス プレインズ』をダウンロードしていたのだから。


(さては、ポケットの中で暴れて意図せず飛んだのかな? ちょっと乱暴に突っ込んだ節もあるし。

 まぁいいや、ここWi-Fi飛んでるから容量使うわけでもないし。どうせアンインストールすればいいし)

 

 と、マジナは一瞬思ったが。ダウンロード画面の解説を見て、指を止める。


(『本格的スマホカードバトル』、『白熱の駆け引き』、『決めろ大逆転』……か。

 どことなく、前の異世界のことを思い出させるね。

 どうせアンインストールすればいい、面白くなかったらね)


 という訳で、マジナはコーヒーとチョコレートケーキをお供に、『ディメンションバーサス プレインズ』、縮めて『ディメプレ』を始めるのだった。


(相手のHPをゼロにすれば勝ち。して、個々人が持てるカードは四十枚、私の世界でこんなに持ってたら、軽く世界征服は出来るだろ……)


「何やってるけぇ、マジナ」

 と、マジナの谷間に挟まれた八枚のカードの内一枚――IrrynCrashが、マジナのみしか聞こえないレベルの声量で尋ねる。


 ここで一つ解説をしよう。

 マジナは異世界『マサガクル』でモンスターを召喚する、『人造』のカードを八枚、そこで強奪している。


 飛行能力に長け、グライダー代わりに出来る赤い翼竜『Hellkite-Wヘルカイト』。

 獰猛とも呼べる戦闘能力の高い青竜『PORTORNピュートーン』。

 電気を体内で生み出し放つ黄色の鳥竜『SGLシュガール』。

 迅速、隠密、諜報に長けた緑竜『BASLCバジリスク』。

 屈強な肉体を持つ鉄壁の橙竜『Bhmthonバハムート』。

 伸縮自在のしなる紫の蛇竜『Oウロボロス』。

 虚像を生み出し惑わす白竜『JavaWockジャバウォック』。


 そして、聡明なマジナの相棒の黒竜『IrrynCrachイルルヤンカシュ』。


 これが八枚の内訳である。


「今ね、カードゲームって奴をやってるんだよ。IrrynCrach」


「カードでゲーム……カードが遊びぐらいでしか機能してないなんて、この世界はつくづく能天気じゃけん」


「うん、そうだね……えっと、ここはこっちを最初に出したほうがいいかな? いや、こっちかな。んー、出す順番でも考えさせられるなんて、本当いやらしい」



 数時間後。マジナはカフェから家に帰ってきた。


「おかえりー、マジナ姉さん」


「お、いいところに来たね。丁度ピコリに用があったところだ」

 マジナはピコリを睨みつつ、パンツのポケットに手を伸ばす。


「え、何……マジ怖いんですけど、ウチ何か悪いことした?」

 そしてマジナはスマホを見せつける。


「『ディメプレ』、しようよ」


「あ、始めたんだ……うっし、いいよ!」


 かくてマジナとピコリの熱戦の幕が切って落とされた。


 ピコリは大量展開をウリにしたビートダウンデッキ。

 対してマジナは大体八ターン目に高火力のモンスターを出し強引に決着をつけるバーンデッキ。

 どちらも環境で名を残しているデッキタイプ。

 ――身も蓋もないことを言ってしまうと、両方とも上位プレイヤーのデッキレシピを拝見して完コピしたデッキだ。


「よっし、一気に畳み掛けるよ! うりゃー!」

 第七ターン、ピコリは暴れた。

 手札にある低スタッツ低コストのモンスターを、手札が残り一枚になるまで、場に出せる上限になるまで展開し、マジナを圧倒する。


「どうだー、これを処理しないと、マジナ姉さんマズイんじゃない?」


「ふぅん、確かにこれは不味いじゃけん。次のターンで全体処理の魔法引かないと不味いけん」

 と、マジナの脇のIrrynCrach――今回はSDチックな小さい体をしている――がつぶやく。


「確かに、実につらい盤面だね。実にピコリらしい後先考えてないぐらいの怒涛なやり方だ」


「それ褒めてないでしょマジナ姉さん! あと脇のえっと……クロちゃん! アドバイザーするのやめて! マジナ姉さんとサシでやらせて!」


「色で呼ぶなけん! ちゃんとIrrynCrachって名前があるけん!」


「はいはい、IrrynCrach、おとなしくして。ピコリの言う通り、ここはサシでやらせてくれ。名前についてはまた今度、ピコリに手取り足取り教えるから」


 マジナはIrrynCrachをカードに戻して谷間にしまう。

 ゲーム内で、ピコリがターンエンドし、自分の第七ターンが回ってきたので、最初のドローを行う。

 運のいいことに、それはIrrynCrachが欲しがっていた全体処理魔法のカードだった。


(よし、これで盤面を丸焼きにして反撃の芽を……いや、ちょっと待って。よくみたらこの盤面、なかなか雑にモンスターを置いてるように見えるなぁ……あ、なるほど)


 マジナはピコリの思惑を察知し、全体処理魔法どころか、適当なモンスターすらも置かず、そのままターンエンドした。


 これにIrrynCrachは驚き、小声でこうマジナに言った。

「マジナ、正気じゃけぇ? このままじゃあのモンスター達に一斉攻撃されるけぇの」


「別に? まだ私にはとどめを刺せないし、それに……」


「ねーえー、処理しなくてよかったの、マジナ姉さんー、本当にウチどかどか殴っちゃうよー!」


「うん、どうせ『ファルセット』握ってただろうしね」


 ファルセット――『高らかなる凱歌、ファルセット』とは、場に出た時『ファルセットの騎士』というトークンを場の上限まで展開、さらには即攻撃可能と攻撃力UPのバフをつけるカードである。

 

 マジナが全体処理魔法を唱えた後にこれを召喚すれば、二発目の全体処理魔法が飛ぶ可能性がかなり低くなるため、余裕で盤面を再制圧する。

 もし一体だけ処理されても元々いたモンスターにバフを乗せ一斉攻撃する。

 というのが、マジナに読まれあえなく失敗に終わったピコリの作戦であった。


「う、うう……」

 ピコリはペチペチとスタッツの低いモンスターで攻撃し、コマゴマとHPを減らした所で、あえなくターン終了。

 次に訪れたマジナの第八ターンで、彼女は切り札『雲穿ちのドラグーン』――超パワーの即攻撃可能のモンスターで、一気にピコリのHPをゼロにし、勝利した。


「うわー、負けた……デッキ相性的にはこっちのほうが有利だし、今回はわりと手札よかった方だったのに」


「けど、プレイングに関しては私の方が上手かったね。そこのところだよ、ピコリ。

 いやー、けどしっかしこのゲーム面白いね。デッキ作る所から実際に使う所まで頭使うし。

 思いの外、場面をひっくり返せるタイミングも熱いし。しかもカードの絵がみんな綺麗。美青年のカードとか結構そそられるね」


「結局行き着く先は環境デッキ組んで、先行取って、いい手札回すことなんだけどね。

 あ、そう言えば、近日にここからすぐ行ける所でおっきなオフライン大会やるって聞いたんだけど、そこまで気に入ったなら行ってみたら? 結構景品もいいらしいし」


「そうなんだ。どうせ学校始まるまでまだまだヒマだし、ちょっと行ってみる価値はありそうだね」


 という訳で、この後のマジナの暇の大半は、ディメプレに注がれる様になった。

 ご飯を食べている間はデッキを考え、お風呂に入る時はコンボを考え、寝る前には環境を考える……そんな日常がずっと続いた。

 その間、常に彼女の谷間に挟まれた八枚のカードは、ある不安を募らせていた。



 大会前日の真夜中。マジナは明日に備え、ぐっすりと寝ていた。

「うう、トイレ行きたいのじゃ……」


 一方、マジナの現状など全く知らないし、そもそも今回の話にやっと登場したルシェヌは、目を覚まして一階のトイレへ行く。


「あれ、リビングの電気が付いてるのじゃ。あ、ひょっとしたらお母さんが夜中まで仕事しているのかえ? いや、きっとそうじゃ。お母さーん!」


 ルシェヌがリビングの戸を開けると、テーブルの上で手乗りサイズのマジナの竜八体がこぞっていた。


「PYU、PYEU、PYEEE!」


「NNIN、NININ、NNG!」


「QYEAAAAHHHH!」


「うんうん、SGL、BASLC、PORTRON、皆の気持ちはよくわかるけえ」


 どうやら、八体はテーブルの上で井戸端会議をしているようだ。


「黒いのを除いて、まるで何言ってるのかわからないのじゃ……」


 IrrynCrashが、仲間の発言でルシェヌの存在に気づく。

「あ、ホントだ、後ろにルシェヌがいたじゃけん。こんな遅くに何してるけぇの?」


「それはこっちの台詞じゃ! 貴様らは何ここでコソコソ話しているのじゃ!」


 Bhmthonは親切に説明する。

「GOOOOW!」


「だから何言ってるのかわからんのじゃ! 誰か翻訳するのじゃ!」


 という訳で、以降はIrrynCrachが随時代弁しているという設定とし、自動的に八体の鳴き声を翻訳していく。


 改めて、Bhmthonが言う。

「GOOOW!(ここ最近、マジナ様がスマホのカードに夢中になり過ぎている)」


 JavaWockは言う。

「JAVAVA、JA!(まるで我らから興味が失せ飽いたかのように、これは見過ご流せぬ事態だ。だから我らは今後の方針を練り図ろうとしているのだ)」


 Oは言う。

「O(あたしたちは今までずっと、どんな蛇の道だって通って来たのよ! なのに急に大事にされなくなるなんて……)」


「正直どいつもこいつも道具感覚で使われてたように見えるのじゃが……

 コホン、別に気にしなくてもいいんじゃないのかえ? 遊び用と戦い用のカードを使い分けてるだけだと思うのじゃ」

 

 Hellkite-Wは言う。

「WHHHHAY!?(道具扱い……貴様ごときが俺たちのマジナを、そんな安い風に語るな!)」


 重ねて、PORTRONが言う。

「QYEAAAAHHHH!(せやせや。それと、自分にワシらの苦悶がどれだけゴッツいのかわかっとんのかワレェ!)」


「あー、こんなに面倒くさい連中だったのかえ貴様ら!? 黒いの以外まるで喋らんから知らんかったのじゃ……」


 SGLは言う。

「PY、PY(とにかく、私たちはマジナの動向が心配ですわ。もし私たちが捨てられればしたら……IrrynCrach、何か考えはありまして?)」


「……ごめん、全く思いつかないのじゃけん。

 今までマジナに言われて、知識を引っ張りだすことはしょっちゅうやった、けど、自分のための作戦を考えたことなんて一度もないのじゃけん……」


(気に入られてるかどうかは気になるが、基本的な考えは使われることを望む道具なのじゃな……おっ、いいこと思いついたのじゃ!

 マジナよ、残念だったのじゃ。お前がこいつをなおざりにするのなら、こいつらはアタシがありがたく使い、貴様にはやられてもらうのじゃ……)


「策が思いつかないのかえ? なら、この魔王ルシェヌがとっておきの策を授けてやるのじゃ!」



 翌日早朝。マジナは目覚めて早々、ベランダに出て、上着を脱ぎ、上半身裸で日を浴びる――いつもの日課である。


「んー、今日は格段といい日差しだ。まるでおてんと様が『バッチリ行ってこい』と言っているかのようだ。よし、なら今日の大会はいい結果出すっきゃないね」


 日光浴を完了したマジナは脱ぎ捨てた上着を拾って室内に戻る。その時、マジナは気づいた。

 普段、主が日光浴をする際、谷間に挟んでいる八体の竜は、ベランダの床に落ちることで目を覚ますのが、彼らにとって爽やかなルーティーンの始まりになっている。

 しかし今日は、床にカードは一枚も落ちていなかった。


「……あれ、おかしいな、みんなどこにいったんだ。寝る前は胸に入れていたはずなのに……」


「今じゃ、みんなかかるけぇー!」


 気づくのが遅かった――室外機の下なり何なりに潜伏していた八体の竜が、マジナの背丈と同等のサイズで現れ、ベランダの密度を上げる。


「うわっ! 君たち何故にこんな所で……」


「O、マジナの自由を奪う、SGL、念押しで電撃で痺れさせるのじゃけぇ! その他の皆な用心してマジナの動きを見張るけぇ!」


「O!(うん、わかった!)」「PYEE!(任せなさい!)」


 Oは長い身体を生かしマジナにぐるぐる巻き付き、彼女の自由を奪う。SGLはマジナに張り付き、ジャブめいた弱い電撃を与える。

 

 徹底的に痛めつけ、無理矢理反省させる。これ昨晩ルシェヌが八体に授けた、マジナを痛い目にあわせるための作戦である。

 その証拠に、ベッドで横になっているルシェヌの顔は、笑みを含んでいた。


「むふふ、お母さん……もっとぎゅってして欲しいのじゃ……」

 訂正。ただ寝ているだけだった。


「痛っ! ちょっ、君たち……どうしてこんな事するんだい!?」


「この浮気者! 観念して貰うじゃけん!」


「観念!? 何を!?」


「QYEAAAAHHHH!(まだ反省しないのか! IrrynCrach、バシッといてもうたれ!)」


 IrrynCrachは、とことん感情を込め、マジナに訴える。


「今ここでバシッと言うけぇ! 私たち、研究所からマジナに奪われた時、めちゃくちゃ嬉しかったのけぇ!

 だって訳わからん所で、訳わらかんために、無意義に使われるところだったのを、『怪盗サスペンス』の元で、各地の派手な盗みのために、有意義に働けるようにしてくれたからじゃけえ!

 それから私たちは、ずっとマジナのことが大好きなのじゃけぇ! だからお願いじゃけぇ、スマホのカードに夢中にならないで、私たちのこと、忘れないで欲しいのけぇ!」


 ルシェヌは『徹底的に痛めつけること』を望んだ。

 しかし今のIrrynCrachの訴えは、痛めつけとは縁が遥かに遠い、どちらかと言うと『頼み込み』だった。

 いくらマジナを不信に思っていたとしても、IrrynCrachは、その付き合いの長さに勝てなかったのだ。


 その本心は、他の七体も同じだった。

誰一人として、IrrynCrashの発言を咎めたり直そうとしなかった。ただ、共に泣いていた。


 対して、マジナはクスクス笑って返事する。

「いや、全く忘れてないよ。昨日も私、君たちをちゃんと胸元に挟んでたじゃないか。

 むしろ今日起きたらちょっとびっくりしたんだよ、君たちがここにいないんだから」


「あ……ごめんなさいけぇ!」


 八体の竜は揃いに揃って手乗りサイズになり、反省の意を示す。


「ずっとマジナが、私達じゃないカードに夢中になってたから。勘違いしちゃったのけぇ。本当にごめんなさいじゃけん」

「WHY」

「QYEE……」

「PY」

「NIN」

「GOW」

「O」

「JAVAVA」


「うんうん、ごめんね、心配させちゃって。けどもうそういうのはよしてね、だって君たちはみんな、私の大事な怪盗仲間何だから」


 発した声はそれぞれ異なるが、八体は総じて、『ありがとう』とマジナに伝えた。


「どういたしまして……じゃあ、久々に皆に命令するよ。今日はさ、私を全力で応援して、大会を楽しまさせて、ねぇ?」


「うん、わかったけぇ!」

 と、IrrynCrachが抜きん出て応え。他の者も便乗して了承した。


「すぴー、ふふふ……自分の眷属に襲われる気分はどうじゃマジナよ。アタシの奸計に苦しみ、辛酸を嘗め、アタシに屈服するがよいわ……」

 

 余談だが、同時刻、ルシェヌはすっかり時期遅れな寝言を言っていた。


 かくて数時間後。

 八体の竜はマジナの胸に挟まり、彼女と共にウキウキして大会会場へと向かうのだった。


「やけに楽しそうだな、マジナの奴」


「コーリン姉さん。マジナ姉さんは、ディメプレに相当ハマったんだよ。で、今日は大会に行くからさ、あんなに楽しそうなんだよ」


「ディメプレがどうだかは知らないが、オレにはそれだけには見えなかったがな。

 まるでメチャクチャ可愛い女連れて歩いてるみたいだったぜ」


「それはコーリン姉さん限定だと思う」


 その後。マジナは大会にて、環境トップデッキに十回中九回のペースで当たり、先行を取られ、相手に反則級のムーブを押しつけられ、散々に負けた。


 ついでに、どういうわけか、マジナ対戦相手が、このゲームのカードの綺麗さに反比例がするが如く、マナーと体臭が下劣な連中だった。


 それらが原因となり、以降、マジナの、ディメプレに対する熱は冷めてしまったのだった。


「やっぱり君たちはいいな。扱いやすくて面倒くさくないし。マナーも体臭も気にならないし」


「えっへんじゃけん」


【完】

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