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穏やかな日々

 グスタフと私は穏やかに日々を過ごしていた。


 朝はグスタフと一緒に起きて、一緒にご飯を食べて、一緒に散歩したり、一緒に寝たりした。


 グスタフは私を大切にしてくれた。いつも私のことを気にかけてくれた。


 私もグスタフの世話を甲斐甲斐しくした。死霊術を使った影響によって、グスタフの体の調子が悪くなっていたから。


 グスタフは身体能力が衰えていて、簡単な運動をするだけで疲れていた。だから私はいつでも彼のそばにいて、困っていたら手助けするようにしていた。グスタフは私がいつも手助けしていることを理解してくれていたし、なにかあるたびに「ありがとう」っという言葉をかけてくれた。その言葉が私の励みになった。彼が蘇ってくれて良かったと思えた。


 彼が私に感謝の言葉をかけるたびに、私は正しいことをしたんだと私自身に言い聞かせることができた。


 それでも、私はグスタフに死霊術を使ったことを秘密にしていた。どうしても伝えることができなかった。死霊術を使ったことを知られると、グスタフが私を嫌いになっていしまうかも知れないという不安が常につきまとった。だからグスタフには、私の祈りのよって死の淵から生き返ったと嘘を伝えていた。私が甲斐甲斐しく祈り続けたことによってグスタフは蘇った、と彼が信じてくれたほうが、より私に愛情を注いでくれると思ったから。身体が動きにくくなっているのも、怪我の後遺症だと伝えていた。本当は一度死んだ身体に無理やり魂を縫い付ける死霊術のせいだということなのに。


 そして、グスタフはその言葉を素直に信じた。まったく疑うこともせず……完全に私を信じきって。そうして私はグスタフの命の恩人であり、グスタフの恋人となった。私はとても幸せだった。誰にも知られることもなく、誰にも邪魔もされずに、二人だけでひっそりと愛し合って暮らしている今の生活はとても心地よかった。教会の勤めからも開放されて、愛する人とともに過ごす。なんて素敵な生活なんだろう。


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