私、幽霊少女になります。
次の日から彼らは大人しくしていた。
と言ってもそれなりにましになっただけで、
完全に大人しい訳ではないが。
「何だ、やれば出来るじゃない」
「そりゃ、遊びに連れてってくれるってんだから大人しくするさ。先輩も楽しみにしてるしな」
「俺の事を気にかけてくれるなんて感激だな!流石後輩だぜ」
「いやいや、やっぱ先輩に恩返しときたいじゃん」
「へー、あんたって恩とか感じるんだ。」
「おーい芽依ちゃんよ、それは失礼だろ。俺泣くぜ」
そんな感じで過ごしていた。
皆が(比較的)静かにしてくれてるので、
私としては、このまま続けばいい等と考えていた。
しかし、ここで事件は起こった。
約束の日まで後3日というところで、風邪を引いてしまった。
たかが風邪なので、それ自体は次の次の日には学校に戻れたので、
特に気にしていなかったのだが、この休んだ日に事件は起きていた。
いや、正確には何も起きなかったのだ。
何が有ったのか、いや無かったのかといえば、勿論幽霊騒動が無かったのだ。
しかも、戻って来た日に再び起こり出したので、
明らかにヤバイ奴認定された。
しかもオカ研に入っているのや、それ系の本を読んでいたのも相まって、完全に避けられてしまったのだ。
学校が終わると、急いで部室に向かった。
この事を相談しようと思ったのだ。
そこで、私は衝撃を受けた。
裏で、幽霊少女とか呼ばれているらしい(幽霊談)
幽霊なのは私では無いのだが。
「幽霊少女芽依ちゃん(笑)」
「うるさいよ後輩君。それにしても幽霊に言われたら違和感しかないわね」
「それは違い無いな。」
「幽霊少女(部長)と幽霊部員(サッカー部員)と幽霊(現役?)という幽霊尽くしの部活になったな!」
「わー世界のどこ探してもここまで忠実な部活はないだろな(棒)」
もう、そろそろ幽霊以外のオカルトに触れてもいい気がしてきた。
いや、やっぱ今のなし。
多分悪魔とかバンバン呼び出してる未来が予想出来るもの。
そんな現実逃避を思いつつも、
まぁ人の噂も75日とも言うし、気長に待とう。
取り敢えずは遊園地で遊ぶぞ!
ああ、明日が待ち遠しい。