私、心霊スポットに行きます。
次の話からやっと幽霊が出てきます。
本文までが長くてすみません。
私は、今日も霊との交信を一人で読んでいた。
何故か最近あの子が声をかけてくれないが、まぁ友達ではないので気にしてもしょうがない。
平和だ。
そう思えるほどに暖かい日差しに、当たっていた。
今はもう4月の終わりで、ゴールデンウィーク間近だ。
私は、この時を楽しみにしていたのだ。
友達のいない私は楽しみにする事などないだろって?
まさか、私は友達を作りに行くのだよ。
もちろん幽霊の友達だ。
このゴールデンウィークを利用して、今までやりたかった方法をやろうと思っている。
それは、心霊スポットに一晩泊まるというものだった。
はっきり言えば嘘臭い。しかし、心霊スポットなのだから心霊写真位とれるだろうと思い、行くことにした。
ゴールデンウィーク初日、私は寝る用意を持って、夜ノ守から離れた本土の心霊スポットに行った。
船に電車にバスとつくまでには昼近くになってしまった。
そこは、古い墓地で、人は来ないような不気味な所だった。
私としてはむしろ喜ばしく、嬉々として一人用テントを張った。
しかし、今は昼間を少し過ぎた位の時間で、暇になった。
「あー、夜に泊まるだけなのだから、もっと遅くに家を出れば良かった。」等と言いながら暫く待ったが、一向に日の暮れる気配はない。
仕方がないので、貴重品だけ持って、近くのコンビニまで行くことにした。
片道30分の道のりで、割りと遠い。
テントに帰って来る頃には、夕方になっていたので、
少し早めの晩御飯にすることにした。
レトルトのカレーにパンをつけて食べた。
温かく無いのを除けば割りと美味しかった。
お菓子を食べたりデジカメの用意をしたりして、
辺りが暗くなるまで時間を潰した後、
30分近くかけて墓場を撮影しまくった。
それからテントに戻って、寝ることにした。
ああ、幽霊の友達が欲しい。