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幽霊とでもリア充ですよね  作者: ナギ式
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私、霊感が上がります。

本文をこれから倍にすることにしました。

休み明けの月曜日って何でこんなにしんどいんだろうか?

私、友梨芽依はそんな事を考えながらうだうだと登校していた。

後ろには5人の霊がひょこひょことついてきていた。


「学校って~毎日行かなければいけないんだろ~」

「あなたは登校初日だろ、何を言ってるんだか」

「私だって~生きてるときは行ってたよ~」

「そう言えばそうか」

「入学式だけ~だけどね~」

「そこはもうちょい頑張れよ後輩」

「その呼び方は~了承してないかな~」

「分かりましたよお嬢様」


まぁなんとなく仲も良さそうだから大丈夫だろう。

今週も平和だったらいいな等と考えながら歩いていた。

学校までは、駅まで10分、電車15分、

そこから10分程歩けば着くでも駅に着いてすぐに乗れる

訳じゃないので結局は1時間近くかかる。


「学校に住めたら移動が楽なのにな!」

「多分幽霊物件とか言われて誰も住まなくなるんじゃない?」

「流石にそれは無いって芽依ちゃん。幽霊って新しい物には取り憑か無いんだよ?」

「あんた達の事を言ってるのよ」

「成る程、それは盲点だった」


今週は幽霊騒動が起きませんように。

そう言えば今週は何で霊を釣ろう?

夜ノ森パーク?焼き肉?寿司?

駄目だ、いつか破産しそう。


まぁいつか思い付くでしょ、そう思ったその時、

目の前に犬が飛び出してきた。

とても綺麗な白い透明感のある毛色をした子犬だった。

思わずしゃがんで見ていた。

「何してんの、芽依ちゃん?」

「何って犬を見てるの、こんなに真っ白な犬は初めて見たから」

「どうみても茶色いけど?」

「何言ってんの?」


そう言って振り返った。

その時、私は確信した。

この犬が幽霊であることを、だって目の前に同じ色をした霊達がいるのだから。


「成る程ね、この犬は幽霊だったと。でも茶色って何処が?」

「芽依ちゃんってさ、俺ら真っ白でパット見違いわかんないでしょ?」

「そうだけど...もしかして色あるとか?」

「大正解!霊感とかがもっと上がってきたら解るんじゃない?」

「成る程ね、ならこの犬は真っ白では無かったと。」


私は少しガッカリした。

せっかく綺麗な犬を見たと思ったら実は幽霊だったのだ。


「いやいや、気にする所はそこじゃないよ」

「ん?他に気にする所ってある?」

「他の霊が見えるってとこだな!進歩してるな!」

「あっ、確かにそうだ。」


初めて自分に取り憑いてない霊をみた。

霊感が上がってるんだろうか


それ以外は何事もなく普通に学校についた。

そして、あることを除けば今日は平穏無事に終わった。

この後は、お待ちかねの部活だ。


***

部室についた私は、ぐったりと椅子に座っていた。

「いや~、霊って身近にいるもんだね。」

今の私には、犬や猫位のサイズまでの霊しかみえないけど、

それも1、2匹しか一気には見えないけど、それでも割と見えた。

そのせいで何も無いところで突然驚く変な人とか言われた。

(幽霊談)

他にも色々言われていたらしい。

もう幽霊使って陰口片っ端から聞いてやろうかとか、情報屋紛いの事が出来るのではないだろうかと思った。

悪口良くない。これ絶対。


「まぁ動機はともかくそれは面白そうだ」

「悩み相談でもやってみる?霊の力と知恵でお悩み解決しますって」

「スゲーインチキクセー」

「まぁでも何かしらの事をしとかないといけないのよ」

「何でさ?」

「成果が無いと、部活を潰されちゃうんだよ。まぁ文化部だけだけどね」

「それは~何故?」

「文化部はスマホ弄ってるだけで何もしてない所が在るからね、そういった部活を減らす為だってさ。」


悩み相談か、まぁ実際に解決してたら潰される事はないだろう。

三年はここを死守しなければ、唯一の憩いの場を。

1人になれる場所って少ないからね


「と、言うわけで明日からはビシバシ働いて貰うからね」

「めんどくさそう~働きたくない~」

「校舎内を飛び回って面白そうな話を集めて貰うからね」

「よっしゃ、とうとう授業中に部屋から出れるぜ」

「動きたくない~」

「あなたは集めてきた情報を全部覚えているだけでいいから。」

「それなら楽なかな~そういや友達作りはいいの~」

「問題を解決した人に友達になって貰えばいいのよ」


そう、これこそが私の完璧な作戦だ。

問題を解決する→友達になる→友達の友達の問題を解決する

→友達→エンドレス=友達沢山+悪評低下

我ながら惚れ惚れする作戦だ。

友達作りと悪評低下が同時に行えて、更に部室まで守れるというケチの付け所もない作戦、つけれるもんならつけてみろ。


「何か...駄目な気がするな!」

「ほう?何処が駄目だというのだね部員1番」

「部員1番?まぁいいか!それより無理な理由か、最初の人って何処から連れてくるんだ?まぁそこだな!」

「ぐは、盲点だった。まさか完璧な作成が破られるとは...」

取り敢えずは最初の依頼人を見つける、話はここからだ!


ああ、依頼人が欲しい。





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