私、夜ノ守パークに行きます。4
私達は半日以上かけて目玉な乗り物を乗り尽くしていた。
「後は、観覧車位かな」
「そしたら暇だな、どうすんの?」
「別のエリアに行ってみるとか?動物園なら早く回れそうだし」
「うむ、それはいい案だな!」
観覧車からの景色は綺麗だった。
世界が茜色に染まったかのように夕日に包まれていて、
辺りを一望出来た。
「これは...ええ景色だの~」
「絶景ってやつやね~」
「彼女とかおったら良かったな~」
何て今一つインパクトにかける三人組がくつろいでいたり、
「なかなかの景色だな!」
「夜とかに乗ってもよさそうだな」
と、お騒がせコンビも騒いでた。
夕日が眩しくて、まるで三人組が光っているようだなとか思いながらも、10分少々の観覧車を楽しんだ。
それから、お金を払って動物園のエリアにやって来た。
もうすぐ6時になるので、辺りはかなり暗くなっていた。
ゾウやライオン等は人混みが多かったので、人の少ない所を目指したんだか......
ギャーーー 、 ガーガーガー、 グガャーグガャー......
「ヤバい怖い凄まじいナニコレスゴいカオス」
「お化け屋敷とは違ったリアルな恐怖があるな」
「うむ、なかなか恐ろしい所だ」
急いで別の所に移動した。
今度はかなり静か出し、建物の中だから多分大丈夫だろう
なになに、爬虫類館?まぁさっきよりはましでしょ。
中に入ると、大きなガラス板の向こうに大きなトカゲがいた。
今は絶賛お食事中だった。
暗くてよく見えなかったけど、肉の塊を丸呑みしてた。
「でっかいトカゲだな、イグアナっていうヤツかな?」
「アッチの方にはヘビがいるぞ!小さなヤツはいないのかな?」
そんな感じでそこそこ面白かった。
外に出る頃には、完全に暗くなっていて、一層不気味だった。
「どの動物見たい?」
「それなら、小動物のふれあいコーナーに行ってみたいな!」
「先輩って見た目の割に、可愛い物好きですよね。ペンギンいるみたいっすよ?」
「悩むな...ペンギンに行くにはもう一度鳥の近くを通らなければ...」
「そうだ、三人組は行きたい所無いの?」
「どこでもいいね~」
「付いていくのも楽しいんだよね~」
「へー、あれ?もう一人は?」
「成仏したね~」
「夕日に消えたね~」
......えー、知らなかった。
「よし、ペンギンを先に行くぞ!」
「おー!お前ら、先輩に続け~!」
ああ、また成仏に気づかなかった。