私、夜ノ守パークに行きます。1
少し、長くなってしまいました。
夜ノ守パーク
それは、遊園地、プール、動物園等が集められた
大型レジャー施設なのだ。
「広い所だな、これ歩いて回るの大変そうだな」
「移動用の電車やバスみたいなのがあるらしいよ」
「芽依ちゃん流石、地元の人だからよく知ってる」
「いや、初めて来るんだけど...」
「そうなの?近いのに」
「だって一人って、ねぇ」
「あー...先輩はどうですか?念願のレジャー施設は」
「......」
めっちゃ感動していた。涙出てるし
まだエントランスゲートなんだけど...まぁ満足してるしいいか
「えーと、先輩どこ行きたい?」
「遊園地!そこに行きたい、いや、行かせてくれ!」
「遊園地ね、りょーかい。取り敢えずは、移動用の乗り物に乗ろうと思うんだけど、電車とバスどっちがいい?」
「電車で頼むぜ!」
電車の料金は一駅で250円、そして、五つの駅で一周する。
私達の行くのは遊園地エリアなので、500円分だ。
6人(内5人は霊)で来たのに一人分なのは安上がりだ。
......0円で遊べるのってうらやましい。
電車と言っても先頭が機関車みたいになっていて、
後ろのカゴに乗るような奴である。
高所を通るため、かなり見晴らしがいい。
10分位乗っている間、彼らと話していたら、
携帯は控えて欲しいと隣の人に苦情を言われた。
変人扱いされる前に携帯を切るフリをして黙った。
まさか誰も居ない虚空に話してるとは思わないだろうな。
そんな事はあったが、遊園地エリアに着いた。
ジェットコースター、観覧車、メリゴラ......
名前が思い出せないその他諸々。
まさか来たこと無かったのがここで裏目に出るとは...
「どれから乗るか迷っちまうな!まぁ人の少ないあれから行こうぜ!」
「あれか~、ちょっと怖いが行ってみるか」
「まぁ確かに怖くはあるな!」
そう言って彼らが向かったのはお化け屋敷だった。
......おかしいじゃん、何で本職がびびってるのよ。
結論から言えば怖かったです。
本物より100倍は怖かったです。
途中で一体が失神しました。
「いや、あれはなかなか迫力があったな!流石プロは違うな」
「この俺が不覚にもビックリしたんだから、流石プロだよな」
「本職に誉められるとは...流石プロね。
...夜に行かなくて良かった。」
ああ、プロは凄かった。