きりたんの朝
朝だー。
薄目を開けながらカーテンの隙間から溢れる夕日を目にして今日も今日とてきっちり起きる。
「喉乾いた」
汗で湿った布団をたたみ、机の上にある寝る前に飲み残したエナジードリンクを飲む。
(美味い)
エナジードリンクばかり飲むのは身体に良くない。
そう誰かが言った気がしたが、今年の健康診断では全て正常なのだから問題はないだろう。
それに1日に5本程度しか飲んでいないしそこらのネトゲ廃人に比べれば飲んでいない方だ。
さてと
朝起きてまず確認するのはギルドの様子だ。
ギルドマスターである私はいついかなる時でも皆で作った大規模エリアを守護しなければならないのだ。
だが、私も1人の人間2日か3日おきには睡眠が必要なので必ずしも大規模エリアを守る事は出来ない。
そんな時は同じギルドのメンバーに守護してもらっているのだかやはり気になる訳だ。
スリープ状態にしてあるPCを起動しアプリを起動
IDとパスワードを音速で.........
音速で、と言うのはかなり過剰表現だがそれくらい速く入力しログインする。
-チャット-
きりたんぽ:大丈夫?
青い流星:おはようございますマスター
ピンチヒッター:おはー
私は紙だ!!!:大丈夫だよー
きりたんぽ:なら良かったみんなありがと
雑草魂ちゃんさん:見返りにパンツ頂戴致す!クンクン.......ハッ!幼女の匂いがする!!!
私は紙だ!!!:変態は黙ってろ
ピンチヒッター:草
青い流星:www
きりたんぽ:10万だすならパンツあげるよ
(冗談だけど)
雑草魂ちゃんさん:それは本当か!!!
青い流星:だから状態だってwww
ピンチヒッター:おまわりさんこいつです
偽悪徳警察官:おはよー。呼ばれた気がしたんだけど???
私は紙だ!!!:変態が出た
雑草魂ちゃんさん:変態ではない!私は善良なる紳士だ!!!!!
偽悪徳警察官:身分証明書はお持ちで?
青い流星:草
ピンチヒッター:草 じゃあ私、落ちるわ
きりたんぽ:おやすみ
と音速でログインした後にチャットしたがどうやら大丈夫だったようだ。
「さてと、朝ごはんを食べようかな」
きりたんぽ:朝ごはん食べるわ
青い流星:てら
私は紙だ!!!:いってら
私の1日はこうして始まる。
友達からは家を出て働けと言われるが絵描きとして食べているのだ。
給料の上下は激しいが海外の依頼を受けれれば毎月一定額の給料は貰えるし専属のイラストレーターとしても毎月20万くらいは稼げる。
このご時世、色々問題がある中でストレスに毎日さらされる平社員として働く気は毛頭ない。
貯金を崩して買ったこの家の15畳の部屋だけで充分なのだ。
「と、今日の映像日記はここまで、また明日ね.未来の誰かさん。」