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10月3日
ジリリリリィ・・・!
朝いつものようにけたたましい目覚ましの音で起きる。
「ん・・・んっ!うるさい!うるさい!」
秋の終わり少し朝冷えするのか、目覚ましを止めるべく布団から手だけを出し
バタバタと手を動かす。
.....ムニュッ.....ッ
今までにない手ごたえに一瞬時間が止まるのが分かった。
目覚ましの音は主人を起こすために必死に鳴り響いてる....
「あーもーこんな早くに起きて・・・どうするの・・・・」
不機嫌そうな女性の声とともに目覚まし時計は今日の役目を無事果たした。
恐る恐る隣にいるはずはない女性のほうに目を向ける。
そこにはこちらを見る女性がいた。
しかもあってはならないことに、その容姿からは高校生ぐらいではないかと推測される。
「あの・・・どちらさまですか・・・?」
今にも喉から手が出てきそうなほど驚いてる自分に発せれる言葉はこれが精いっぱいだ。
女性はいたって冷静にかつこちらを品定めするような目で
「昨日のこと覚えてないの?」