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リア充爆発するなと思った瞬間

作者: リック

 一流企業就職で高身長、高学歴、高収入の兄貴。最近嫁さんも貰った。その弟でニートの俺。死にたい……。神様はなんて不公平なんだ……。


 嫁さんとは行ってきますのチュー。お帰りなさいのチュー。「あなた」 「何だい?」 チュー。実家では控えろ。そして彼女いない歴=年齢の俺。ちくしょうもげろ。爆発しろ。


 嫁さんが子供産んだ。生まれた時から美少女の素質が見える赤ん坊だった。これの後に赤ん坊とか作れるかよ。言っとくが負け惜しみじゃねーぞ!


 で、その赤ん坊、ミサちゃんはすくすくと育ち、現在二才児。誘拐が心配になる美幼女にである。しかし所詮は赤ん坊であった。何でも口にいれる時期に柿の粒を食べ、味をしめた。柿の粒食べる可愛い幼女って超シュールな絵だ。


 「俺も嫁さんの実家の人も辛いの苦手なんだけどなー」 ……こいつ、叔父の俺に似てんじゃね? 不覚にもぐっと来たのだった。何故なら俺はいまだにこの家の子なのか疑っていたから。しょーもないことで証明してくれた姪が可愛くて、柿の粒をちょいちょいあげてたら(月一くらいな)懐かれた。俺に懐いてもしょうがないぞ。


 実家に遊びに来ていた兄貴が帰ることになった。その時にそれは起こった。抱っこしてチャイルドシートに乗せようとしたら「ちゅ」


 ……

 …………

 ………………あっ、子供は何でも真似するから、お父さん達の真似したんだな……。


 それからはリア充のキスを聖人の心地で見れるようになったのは言うまでもない。




「そのうちチューした事実を死ぬほど嫌がるようになんじゃね」

「うわああああああ」

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― 新着の感想 ―
[良い点] サクサク読めてペースも量もよかった。 [気になる点] 最後のセリフを誰が言っているのかがわからなかった。 [一言] 短いのに色々と面白かったです。
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