彼女の真実~私の秘密~
僕は窓からの暖かい光にうっすら目を開けた。眠い…。もう一回ぐらい寝てもいいよね。
「お休みぃ…」
「麗…何をしている。」
「……えっ?」
僕が目を開けると、黒い髪の少女がこちらを見下ろしていた。
「早く起きろ!ソファーで寝るとは…お前もまぬけになったものだなぁ…」
「なんだよ!」
僕は思わす反論してしまった。やばい…彼女は機嫌を悪くしていないだろうか。
「おぉ、ずいぶんといい度胸をしてるんじゃないか?」
「えっ…とぉ…」
どうしよう…何も言えない。
「それに一つ言っておく。そこは『私』の席だ‼お前はその辺に寝転んでおけばいい。」
なんだ…それは。
「おぉ!お前さんも、少しは人にものを言う事ができるようになったのかい?」
まさか…またよまれてたりして…
「ああ、そうだよ。お前が思っていることは全てお見通し?みたいなものだ。」
あ~!また自身すごいありそうな口調…。まあ、間違ってはないか…
と、その時。突然電話の呼び鈴が鳴り響いた。こんな朝っぱらから依頼がくるなんて、そう思いしぶしぶ受話器を手にとった。
「もしもし。Truth探偵事務所で…」
「あなた…麗?」
「………。」
誰だろう。どうして僕の名前を知っているのだろうか。
「あの……」
「麗!受話器を置け!」
「あの…今なんて…」
Liraの声がうるさくて聞き取れない。でも、何かを話し続けているのはわかる。彼女はいったい誰なのだろうか。
「…?」
突然頭に鋭い痛みが走る。それとほぼ同時くらいに、耳鳴りがなりだした。
「麗!」
Liraは勢いよく、電話のコードを抜いた。すると、女の声は途切れた。
「…あいつ。余計なことばかり…」
Liraの声が聞こえるが、身体は思うように動かない。それよりも、息が苦しい。
僕は、気を失った。
***
やはり、あいつの仕業だったんだ。またつまらないことばかり。おかげで麗は術に掛かってしまい動かないまま。
「はあ…。私1人で行くのか。」
まあ、こいつには危険な思いはさせたくない。これからずっと一緒にいるために。
「私は探すよ。真実の在り処を…」
私は1人、事務所をあとにした。
許さない。朝比奈…
***
どうやら、気づかれてしまったみたいねぇ。私やあなたの存在を…。あの女にはかなわないのかしら?
「まあ、そんなことないか。」
はぁ…。楽しくない。どうしてかしら?
「やっぱり、私達って似てるのね。きっとあなたもそう思ってるはず。ねぇ…麗蘭。」
彼女は怪し気な笑みを浮かべ、また何かを書き出した。
あと少し…あと少しすれば、私の計画は実現される。
遅くなってしまい、申し訳ありません!
お久しぶりです。闇紗華です!
今回も、頑張りました!事件が解決するまで、あと一歩ってところです。次も張り切って書きます★
それじゃあ、また次回お会いしましょう♪