僕らの始まり~指輪の秘密③~
闇紗華です☆5話も楽しんじゃって下さい!
やはり今回の調査もLiraの機嫌を悪くしてしまったらしく、彼女は目も合わせてくれない。
「ね、ねぇ。Lira…」
「……」
やはり何も返答はない。この事を違和感に感じ、もう一度声をかけた。
「僕、向こうの方調べてくるね。」
僕は何も聞いていなさそうな態度をとる彼女に背を向け、隣の部屋へ向かった。
ギギギギッ……
古くて黒ずんだ扉が開いた。僕は、その部屋に足を踏み入れ騒然とした。
この部屋も隣の部屋と同様な家具の配置だった。色までもが同じなのに、一つだけ違うところがあった。それは、飲みかけのワインとやりかけのボードゲーム。まるで、ついさっきまで誰かがいたようなその光景に僕は寒気がした。僕がそこに近づくと、小さなフランス人形が椅子に座り、さみしげな表情を浮かべていた。まるで、誰かの帰りを待っているかのようだった。僕はその姿をただただ眺めていた。
ギギギギ………
遠くから扉が開く音がした。Liraだろうか。また別の部屋を点々としているのだろう。僕はそう思い、穴の空いた壁から音の方を覗いた。すると、それは彼女ではなく彼女とは、まるで異世界にいるような不思議な格好の少女が立っていた。僕がその少女を見ていると、隣の部屋の扉が開いた。そこにはいつもの見慣れた着物姿の少女がいた。Liraは、その少女に悠々とした歩みで近づいて行く。僕はその光景を、息を呑んで見つめていた。
「まさか、お前さんがこんなところに来るなんて…」
「あら、お姉様!」
えっ?あれが妹!僕は驚きのあまり目を見開いた。Liraの姿は着物。妹の姿はゴシックロリータ。あまりにも違いすぎる。
「って言うかお姉様。今回は何のようでこちらに?」
「ああ、今日は事件の調査にきてね。色々と調べてる所だ。」
「…ふふふっ…そーなんだ…」
彼女たちは怪しげな笑みをうかべ、その場に佇んでいる。僕はそっと彼女の顔を見つめた。すると、彼女と目があってしまった。
「…やばい…」
僕は呟いてその場から離れようとした。その時だった。突然、何者かに口を塞がれた。慌てて抵抗したが、全く歯が立たない。必死に横目で相手の顔を覗いた。だが、暗くて何も見えない。ただ、相手が男なのはわかった。でも、次第に視界が霞む。そして、そいつがなにかを呟いたのが聞こえた。
「やりましたよ…ご主人様…」
そこで、意識が途切れた。
夢の中で、少女は囁いた。
「幸せはね、**の死で掴めるものなのよ。」
運命を塗り替える。あなた様のために…
男はさみしげに呟いた。
僕には、理解できなかった。彼の心の孤独感が。彼に幸は無いのだろうか…
学校があるのお構いなしに夜中まで書き続けてしまった…
まあ、それはおいといて…
今回のliraどうでしたか?
私の国語力はドンマイです☆