僕らの始まり~逃げる指輪~
どうも、Kaorukoです☆
This time, it enjoyed itself and wrote!
(今回も、楽しくかけました!)
ということで、2話もenjoyしちゃって下さい!
「さあ、調査を始めようか。」
僕はうなずいた。隣にいた田倉つぐみもうなずいている。すると、Liraがゆっくりと歩きながら言った。
「田倉さん。お前さんは何故指輪が逃げたかわかるかい?」
わかるもなにも、きっと10才の少女はこのことを遊びとしか考えていない。僕がそう思っていると、なにも言わない田倉つぐみにLiraは歩み寄り言った。
「前にもこういう事を取り扱ったことがあってねぇ。皆"人の念の集まり"というものだったんだ。」
「みんな、そうやって……」
田倉つぐみの口から何かが聞こえた。"みんな、そうやって……"とはどういう意味なのだろう。僕が考えていると、田倉つぐみが声をあげた。
「指輪、ゆ…指輪がきた。」
僕は上からの強烈な視線をかんじとっさに上を向いた。すると、指輪が僕らの真上で甲高い声をあげ笑っていた。僕はその光景に驚いてしまい、突然吐き気と頭痛が襲った。それでも何とか持ちこたえたが、肝心なLiraはその光景に見向きもせず、家の中を歩き回っていた。Liraは恐がりもせず、ただ平然としている。
「決めた!」
Liraは何か思いついたのか、人の家の壁に落書きをしはじめた。まったく、この子供は教育がなってない。僕は注意しょうと彼女に近づいた。すると、突然彼女は振り返り僕の指をカッターナイフできりつけた。地味な痛みが指に走った。指からは、紅くひかる液体が流れ落ちる。さすがに、今回ばかりは許せない。僕がそう思った瞬間。部屋が揺れ出した。それとともに、優しげな歌声が部屋をうめた。何故かだんだんと身体の力が抜け、視界が薄れる。目の前には歌う少女が立っていた。
……何故だろう。この声をきいていると、誰かを思い出す。誰だろ………
僕は床に倒れた。でも、いつも目が覚めると、この声の記憶がないのだ。どうしてだろう。
「………きろ!起きろ!」
僕の目の前には花柄の着物姿の少女が立っていた。指からはまだ、血が垂れている。
「そういえば、何でいつも僕の指切るんです?」
僕の質問には答えず、田倉つぐみのもとに歩み寄りキラキラと光るものを手渡していた。どうやら、田倉つぐみも倒れていたらしい。
「ゆ…指輪…」
田倉つぐみは指輪をみて震えていたが、少女の顔を見ると安心したように指輪を握っていた。
僕とLiraはその後、田倉つぐみにお礼を言われ、『Truth』へと歩いた。もう、日が暮れかけていて、向こうの方には夕日がみえる。一つLiraに聞きたいことがあったが、今日はいい。なぜか、自分より年下の少女の背中が大きく偉大なものにみえた。
事務所に着くと、彼女は古い和紙の様な物を握り思い詰めた顔をしていた。そして、言った。
「田倉つぐみの家に貼ってあった札。あれは指輪が入ってこないようにするものだった。だが、私があのうちの一枚をはがすと、指輪は家に入ってきた。そして言ったんだ。"指輪をかえせ"と。もしかすると、私の予想が的中したかもしれない。」
僕には彼女の言っている意味がまったくわからなかった。
「それと麗、新しい依頼だ。依頼主は田倉多恵。あの指輪の秘密がわかるかもしれない…」
彼女はそれだけ言うと、洋菓子を摘まんだ。まだ、終わっていなかった。
Liraは和紙をみて微笑んだ。
「……The situation may become interesting quickly.(事が急速に面白くなるかもしれないな。)」
Liraは微笑んだ。
2話どうでしたか?
次回も引き続き、3話を出させていただきます。
それじゃあ、Moreover, next time!