ある終わりの日常【200文字】
こうやって、この人と一緒に歩くのは、きっともう最後だ。
『一緒にいるの、もうやめよう』
あたしの中で既に自然消滅していた彼への気持ちは、きっちりと言葉を以て消滅した。別れの言葉って無味乾燥で、口の中には苦みも甘酸っぱさも何も残らないんだなあ。
「ねえ、見て。この花って、二枚の葉っぱから始まるんだよ」
彼は、道端に生えている花を指さして言った。
……もう終わった話なのに、あなたはこれからどうしようって言うの?
ただのギャグでした。どうもすみません。
こうやって、この人と一緒に歩くのは、きっともう最後だ。
『一緒にいるの、もうやめよう』
あたしの中で既に自然消滅していた彼への気持ちは、きっちりと言葉を以て消滅した。別れの言葉って無味乾燥で、口の中には苦みも甘酸っぱさも何も残らないんだなあ。
「ねえ、見て。この花って、二枚の葉っぱから始まるんだよ」
彼は、道端に生えている花を指さして言った。
……もう終わった話なのに、あなたはこれからどうしようって言うの?
ただのギャグでした。どうもすみません。
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