第23話 光と闇の衝突
女神の体の外側。
光の世界。
そこに三つの巨大な力が向かい合っていた。
リア。
その後ろには星のように大きな召喚獣。
そして
魔族の王ギルガウス。
王はゆっくり腕を広げた。
黒いエネルギーが宇宙のように広がる。
「いい力だ」
「だが」
赤い目が光る。
「それでも足りない」
次の瞬間。
王が動いた。
黒い衝撃波が空間を裂く。
ドォォォン!!
俺は念力を広げた。
空間を曲げる。
衝撃を横へ流す。
「セロ!」
リアが叫ぶ。
「今!」
巨大召喚獣が飛び出す。
光の爪が王へ振り下ろされる。
ドォン!!
王の体が少し後ろへ押された。
初めてだ。
王が本気の表情になった。
「なるほど」
王は片手で召喚獣をつかむ。
黒いエネルギーが広がる。
召喚獣が苦しそうに光る。
「だが甘い」
俺はすぐ動いた。
念力を集中。
王の腕を止める。
見えない力が空間を押さえる。
「今だ!」
リアが前へ出た。
体の光がさらに強くなる。
翼のエネルギーが広がる。
金色の瞳が輝く。
「女神の力!」
光が集まる。
巨大なエネルギーの槍になる。
リアがそれを放った。
ドォォォン!!
光が王を貫く。
爆発。
空間が揺れる。
煙のようなエネルギーが消える。
しばらく静寂が続いた。
俺は息をのむ。
「倒した……?」
そのとき。
煙の中から声が聞こえた。
「いい攻撃だ」
黒い影がゆっくり出てくる。
王はまだ立っていた。
しかし装甲にひびが入っている。
王は笑った。
「やっと」
「戦いらしくなってきた」
その体から
とてつもない闇のエネルギーがあふれる。
空間が震える。
リアが驚く。
「まだ力を……」
王の姿が変わり始めた。
黒い翼。
巨大な角。
さらに大きな体。
「見せてやろう」
王が言う。
「魔族の王の本当の姿を」
闇が爆発した。
最終決戦はまだ終わらない。
第23話 終わり




