第22話 女神の継承者
女神の体の外側。
光の世界。
その中心に
巨大な女神の姿があった。
しかし体のあちこちに黒い傷が広がっている。
魔族の王ギルガウスは、その前に立っていた。
「もう終わりだ」
王が言う。
黒いエネルギーが女神へ向かって伸びる。
リアが叫んだ。
「やめて!」
ロボットが前へ飛び出す。
しかし。
王は軽く手を振る。
ドォォン!
衝撃波が広がる。
リアのロボットが弾き飛ばされた。
「きゃあ!」
俺はすぐ追いかける。
「大丈夫か!」
リアは立ち上がる。
でも王はゆっくり近づいてきた。
「女神の力を持つ者」
「だが未完成だ」
黒いエネルギーが集まる。
「ここで終わらせる」
そのときだった。
女神の体が光った。
やさしい光。
その光がリアへ流れる。
リアが驚く。
「なに……?」
光がどんどん集まる。
体が輝く。
耳が獣の形になる。
金色の瞳がさらに光る。
その背中に
光の翼のようなエネルギーが広がった。
父さんが叫ぶ。
「女神の力が共鳴している!」
リアは空を見上げた。
セレスティアの声が聞こえる。
やさしい声。
「あなたは」
「私の力を受け継ぐ者」
リアがつぶやく。
「私が……?」
光がさらに強くなる。
そのとき。
巨大な魔法陣が空に広がった。
今まで見たことのない大きさ。
リアが手を伸ばす。
「召喚」
宇宙が光る。
そして
巨大な光の獣が現れた。
星のように大きい召喚獣。
白い体。
金色の光。
王が初めて少し驚いた。
「ほう」
リアの声は静かだった。
でも強い。
「私は」
「女神の力を守る」
俺は横に並んだ。
念力を広げる。
「俺もいる」
王はゆっくり笑った。
「いいだろう」
黒いエネルギーが爆発する。
「ならば」
「全力で来い」
女神の光。
魔族の闇。
宇宙の外で
最後の戦いが始まる。
第22話 終わり




